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2006年8月31日 (木)

さよならのかわりに

8月28日、Yさんが逝去された。

結局、私は何にも出来なかったのだな・・・
もちろん、自分が彼女を救えるなどと考えるほど、私は自惚れてはいない。ましてや神でもない人間が、人を救うことなど出来るのか?
そもそも、真の救いとは一体何だろう?
でも、治療するからには、治って欲しい。
甘いと言われようとも、治らないと思いながら治療をしたくはない。
ただ、ホメオパシーによる治癒というのは、必ずしも病気を治すだけではないとも思う。
その人にとって、最も自然な生をサポートするもの。そういう風にも考えられるかなと、何となく思ってはいた。

最終的には、穏やかで平和な死=安らぎに行き着くのではないだろうか?
ホメオパシーや自然療法による治療を受けて、残念ながら若くして亡くなる場合も、その最期は安らかなものであるとよく聞く。
もちろん、患者さんには長生きして欲しいけれど、でも不自然に引き伸ばして、苦しみぬいて亡くなるのはどうなのかなと考えてしまう。
これは治療者の側にいる私のエゴかもしれない。やはり本人の意志が尊重されなければならないこととは思うし、更には、治療者の立場で患者さんと接する時、患者さんのご家族の心情とも向かい合わなければならない。

自分が10年前に癌になって、「あぁ、もしかしたら死ぬのかな?」と死を間近に感じてから、随分と自分の死については考えてきたが、自分以外の人の死を考えるのは難しい。どこまで行っても、結局は自分の死生観の枠を出ないような気がして・・・
それでいいのかな?
答えは出ないけれど、いつまでも出ないかもしれないけれど。
宇宙の流れ、自然の流れに乗って最終的にはピースフルな死までをサポートしてあげる。
それが本当の治癒・治療かなぁと、そんな風に思い始めた。
私に何が出来るかは、まだまだ分からない。やっぱり何も出来ないかもしれないけれど。


ねえ、今はそれでいいかな?
何も力になれなくてごめんね。
苦しまず、安らかに逝かれたとのこと。神さまが、最期に贈り物をくれたのかな。
今はゆっくり休んで。どこかで目覚めたら、きっといつでも好きな所へ行けるよ。
貴方がいつもそばにいると、息子さんも気付くでしょう。

癌を患った戦友として、貴方の頑張りを誇りに思います。人の意志の力、家族を思う心の強さを教えてくれました。
癌は治らなかったけれど、貴方は確かに奇跡を起こしたのです。
その命の輝きが、私の勇気となりました。

きっといつか、どこかでまた会えるよね。私はそう信じています。
だから、さようならではなくて、またね。
そして、ありがとう。

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