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2010年8月29日 (日)

最近の新聞報道2

さて、どこからいこうかな・・・

ポイントがいくつかあると思う。

  1. 山口での助産師の行為
  2. 通常医療の拒否
  3. 日本学術会議の会長談話の内容
  4. 日本ホメオパシー医学協会の活動
  5. 日本ホメオパシー医学会の対応

では、それぞれのイシューについて、つらつらと。
まず、山口での助産師の行為について。

これについては、日本ホメオパシー振興会からもコメントが出ているようだ。
論点は何か?
それは、『この助産師の行ったことはホメオパシーではない』ということである。

ただ、振興会のコメントには、『ビタミンK2シロップの代わりに、ビタミンK2のレメディを与えた』という主旨の記述があるのだが、私がみた限りでは、新聞にはそこまでは書いていない。

で、断定は出来ないので、2つの想定をする。
1つは、VK2の代わりにVK2のレメディを与えるというもの。
業界の事情を知る人の多くが、この行為を考えていると思う。実際、私も、頭に浮かんだ。やりそうだなぁ・・・と。

断言するが、これはホメオパシーではない。

ホメオパシーとは何だったか?
『類似の法則』がその中核のはず。
これには、クラシカルもプラクティカルもない。
ある物質を摂取することによって引き起こされた状態(=病)と、ある人の病が非常に良く似ている場合、その物質をレメディ化したものを与えることによって、その人の病が治癒される。
ざっくばらんに言うと、こういうことである。この法則を肯定するか否定するかはともかく、ホメオパシーは、ここから離れることは出来ない。

すると、VK2を摂取したことによってある状態が起きて、それに対してVK2のレメディを与えるという方法はあり得る。
これを『トートパシー』という。花粉症には花粉のレメディ、と同じ。
しかし山口のケースでは、VK2欠乏なのだから、全く逆。シロップを飲んで何かが起きたから・・・というならまだしも、こういう方法はNGである。
ホメオパシーとは全く違う。ひどいものです。

振興会のコメントは、これと同じ主旨である。

もう1つの想定は、与えたのがVK2レメディではなく、何らか別のレメディを与えた。
この場合の意図は、VK2欠乏症をどうにかしようとして(つまり体質改善しようとして)、レメディを与えるということ。
それならホメオパシーを行ったということにはなる。
だが、VK2シロップを与えないのはナンセンスである。
改善を図ってレメディを与えると同時にVK2シロップを与えるというのが、ごくごく当たり前の対処。

『まず安全を確保する(病院を指す)。』
これが私が教わったクラシカル・ホメオパシーの鉄則の1つで、自分のクライアントさんにもよく言うことである。
とにかく危機を脱すれば、後でいくらでも自然治癒のチャンスがある。そう考える。
人間は案外逞しい。

いずれの場合であっても、『ホメオパシーだから起きたこと』ではないことに注意が必要である。
この事件を起こしたプラクティショナーの問題。
しかしながら、もし、VK2欠乏にVK2レメディを与えるような教育、すなわちホメオパシーと称して全く違うことを教えている機関があるなら、即刻『ホメオパシー』の名前を外してもらいたいと思う。(まあ自分で認めることはないだろうと思うけど・・・)

こういう報道をされると、ホメオパシー教育団体・推奨団体が原因ということであっても、ホメオパシーという療法が原因に見えてくるものだよね。
迷惑千万である。

別の記事で報道されている西洋医学拒否の問題については、次回に述べることにする。

お亡くなりになった方々とそのご家族には、心から哀悼の意を捧げます。

(つづく)

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