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2010年9月22日 (水)

最近の新聞報道6-1

少し間が空いてしまったが、続きです。
時間的な制約があって、なかなかじっくり書けないのだけれど、丁寧に推敲しているとアップがいつになるか分からないので、誤解を招く可能性は承知の上で、流れに任せたまま行こうと思う。

今度は、日本ホメオパシー医学会のリアクションについて考えてみたい。

念のため断っておくが、一連の新聞報道において、医療関係者のホメオパシー推進団体であるこの『日本ホメオパシー医学会(以下、医学会とする)』が、団体の公式声明としてコメントをしているわけではないと思うのだが、コメントが掲載された板村論子氏や川嶋朗氏は、医学会の役員であり、医師ホメオパスのリーダー的な存在と目されている人たちで、彼らのコメントは殆ど医学会の公式声明に等しいわけだし、医学会のHPを見ても、同じ内容を話している。
そこで、この両氏のコメントも含めて医学会について言及していこうと思う。

ところで、今回の記事は、より偏った内容になると予測する。かなり文句やグチに近いものになるかもしれない。
まあ元々、私自身が利害関係者だから、これまでの記事だって公平になるわけがないんだけれど、これでも一応、極力偏屈な流れは避けようとしているつもり。けれど、私のパラダイムの立場から言いたいことは言っておきたいし、違う視点も提起したい。
偏っていない意見はつまらないしね(笑)

ではまず、新聞報道でのコメントについて。

この人たちは、ことあるごとに「ホメオパシーは医療行為であり、医師が行うべきだ」としつこく繰り返し続けて来た。
今回の報道でも、やっぱり同じ内容である。
K2シロップを与えなかった助産師の行為に絡めての発言は、まだ理解できるし、一定の論拠があるとも言える。
しかし、学術会議の会長コメントに対しては、どう反論してくれるのだろう?

そもそも、学術会議の会長コメントは、ホメオパシーは科学的に否定されており、医療の現場から排除すべきだという内容である。
これは、国家資格を持った医師が医療としてやるべきものではないという主旨でもあり、日本医師会や薬剤師会が賛同したということは、医師に向かって「No」を突きつけられたとも言えるのである。
医師免許ぶら下げてホメオパシーをやるなということじゃないの?
したがって、医学会にとっては自身の存在に関わる重要な問題だろうし、ホメオパシーを推進する立場としても、「荒唐無稽」とまでこき下ろされたことに対して、先頭に立って反論しなければならないのは彼らであるハズである。
ホメオパシーを扱う立場として医師が一番適切と主張するならば、なおのことリーダーシップを取るべきだろう。

この人たちは、いつもピントがズレていると思うんだよね。

この点については、当事者だから当たり前との意見もあろうが、迅速に資料を整理し、海外からの見解も集めるなど、日本ホメオパシー医学協会の精力的なリアクションについて、私は高く評価している。

組織的な活動が必要な状況である。
学術的な研究を集め、あるいは自ら実験などを行い、それらを整理・分析して、ホメオパシーが有効であることを証明するという作業を、その対峙先である医学界や科学界に向かって主張していくのは、誰よりも医学会の役割であるはずである。少なくとも、自分たちがリーダーだと自負するならば・・・。
彼らは、それをしてこなかった。あるいは、して来たかもしれないが、結果は学術会議の会長コメントであり、日本医師会らの賛同である。

もちろん、彼らにそこまでの実力、組織力がない、ということもあり得る。
しかし、そうであるならば尚のこと、民間の人たちを排除しようとしている行為は、医師というシンボルを傘に着た、極めて乱暴なものと言える。

医学会の人たちの発言を聞いていると、ホメオパシーを広めて定着させようというよりも、ようやく日本で芽を出し始めたホメオパシーという新しい分野で、自分たちのテリトリー(利権)を守りたいようにしか見えないのである。
どうしてそこまで「医師でなければ」と固執するのかについての実情は、私は全く知らないわけではない。(けれど憶測の域を出ないのでここでは述べない。)
ただ、帯津良一先生も含めて、彼らが著書など各方面で「医師のもの」と言うたびに、本来なら同志として協力出来るかもしれない「ホメオパシー仲間」の心が離れていくことに、彼らは気づいているのだろうか?

先駆者として有名な帯津先生も、民間のホメオパシー学校の校長からホメオパシーの存在を知り、色々と教わったことがホメオパシーを始めるキッカケであったことを著書で述べている。しかも帯津先生自身、当初、民間のホメオパシー学校に協力もしていた。
そのことも含め、日本でここまでホメオパシーが広まってきたのは、学校や普及団体を中心とした民間ホメオパスの活動と患者さんたちの支持があったからである。
この点でも、日本ホメオパシー医学協会や日本ホメオパシー振興会をはじめとする民間団体や学校の貢献を忘れてはいけない(個別の論点・批判点はあるけれど)。

また、ホメオパスになろうという人は、元々何らかの病に悩まされ、様々試みたがうまくいかず、ホメオパシーで良くなったという人が相当多い。つまりホメオパスの多くは、患者という支持層にも属する。

ホメオパスには(元)患者が多いということが、ホメオパシーの推進力になっていると私は見ている。そしてセルフケアとしてホメオパシーを学ぶ患者や自然志向の人もまた、潜在的なホメオパスである。
「大変だけれど、もしかしたら将来、自分も病に苦しむ人の役に立てるかもしれない」
そうした利他の精神や社会貢献への意欲が源泉となって生み出すエネルギーがここにはある。
もちろんプロとして人の病に向き合うというのは、善意だけでは出来ないこともあるけれど、この熱意やエネルギーを軽率に扱ってはいけないよ。

ホメオパシーに限らず、多くの伝統的療法や民間療法は、ここまでどうやって生きながらえてきたのだろうか?
通常医学(西洋医学)の医師や科学者の殆どは、そうしたものには非科学的だと目もくれてこなかったから、誰が伝承し守ってきたかというと、ほんの一部の医師たちと、それらを実践し支持する民間の人(多くは患者)だったであろう。

そして日本でのホメオパシーは、元々、医師がせっせと広めてきたものなのか?そうではあるまい。
「医師がやるべき」という主張は、そうした伝統を守ってきた土壌や人々(コミュニティ)を否定し、その伝承を強奪するものである。
そして、医師としての野心からか、「新しい医療(例えば統合医療)」を模索する中で出会った「お宝」を我が物にしようとするような傲慢な態度である。
少しでも良い医療をという良心が動機であれば(一般にはそういう人の方が多いと思うが)、もう少しホメオパシーを求める患者全般のことを理解した方がいいんじゃないかなと思う。

パターナリズムから脱却しなければならないのは患者でもあるのだけれど、特にホリスティックを標榜するならば、医師こそ、脱却する姿勢を持たなければ「真の医療の復権」とか「患者のための温かい医療」なんていうのは、いつまで経っても実現されないだろう。
患者の署名を集め始めたようだけれど、こういう時だけ「患者様」とか言ってもダメだよ(笑)

現実に、彼らの立場は、この業界では実に中途半端で、いわばサンドイッチ状態である。
医学の本流からは否定されている。大体、代替医療を行っている医師は、アウトサイダー扱いである。今回の報道で、一層それは際立ってきた。
また首尾一貫してレイ・ホメオパス(医師でないホメオパス)を排除しようとし続けて来たことで、今のままでは民間のホメオパシー関係者からも協力を得られない。

私は、「医師がやるべき」という意見を、頭ごなしに完全否定はしない。
彼らの主張の中には、患者の安全をいかに確保するかという重要な課題がある。今回の助産師の件は、そうした一例である。
しかし、どうしても医師がやらないと解決しないのか?という観点において、医学会のいささか意固地な主張には重大な瑕疵があると言っているのである。

医師がやったら本当に安全なのか?それを問うことをしない。
これは実は突き詰めると、通常医療が安全なのかという問いに収斂される。
安全性も含めて、通常医学及びその実践者としての医師の在り様が問われているからこそ、代替療法が浸透し始めたわけだ。
それを代替療法を「真摯に(あえて強調させてもらう)」実践する医師は良く分かっているはずである。

しかも、医師がやらなければ危険だという発想は、医師がやれば何でも大丈夫という危険な発想につながる。
ちょうど、「科学的」であれば何でも正当化されるかのような「一神教的崇拝を背景にした科学主義による横暴」に通じる発想でもあり、この「医師がやらなければ」という思考回路こそが、通常医療から遠ざかる人々が忌み嫌うものの一つであろう。

結局は、「黙って医者の言うことを聞け」という、ホリスティック医学とは対極にある態度を、日々懸命にホリスティック療法を実践しているホメオパスに向けて発信しているのである。
つまり、パラダイム的にはホリスティック系に属しているはずなのに、その魂は通常医療のパラダイムからは出ることが出来ない(まあ、そう望んでいないのだろう)。
もしかしたら患者さんの中にも、こうした空気に薄々気づいている人が多いかもしれない。

そもそも、どうして民間のホメオパシー関係者と調整を図ろうとしないのか?
問答無用??・・・だとしたら、ここにもまたパターナリズム・権威主義の鎧が見えるのだ。
そういう人たちが、真のホリスティック医学を実践できるのか?
本当に、患者に深い共感を持って接することが出来るのか?
・・・私には大変疑問である。

このことの重大さを、恐らく誰も指摘して来なかった。
今もって、さっぱりピンと来ない人もいるかもしれない。私も、いざ文章にしてみると、なかなか表現が難しい。

けれど、あえて、一民間ホメオパシー関係者として、言っておこうと思う。
医学会は、日本におけるホメオパシーの守護者のような顔をしているが、実は略奪者である。
科学的根拠も含めホメオパシーの効果や理論について、本流の医者や科学者たちに対して先頭に立って説明・証明することをせずに、実際に日本におけるホメオパシーの伝統をここまで築き上げ支えてきた民間の人々を疎外しようとしているのだ。

彼らと関係のある日本統合医療学会が公開討論を呼びかけているということは知っている。
「ちゃんと、やるべきことをやっている」と言いたいのかもしれない。
でも、そうじゃないんだ。
ホリスティックでも統合医療でも何でもいいけれど、新しい医療を打ち立てたいのなら、医師という権力側(パラダイム)に属する者自身が、その当の権力と真っ向から向かい合ってみろということ。
そのために一度、医者という衣(パラダイム)を脱ぎ捨ててみたらどうか(免許捨てろとは言わないよ。そういう次元の話ではない)。
その姿勢こそが、同じバッシングを受けている側として、我々(民間)がまず見たいものなのである。

やっぱ問題発言・・・?
でも、そうしたら、本当のホメオパシーの守護者になれるかもしれないよ。
これは、エールでもあるのだ。

医師でありながら、純粋にホメオパシーそのものを見つめていて、非常にニュートラルな人たちを私は知っていて、とても尊敬している。
そうした人たちが実際にいるということを知っているだけに、残念なんだよねぇ・・・

(この話題もまだつづくよん)

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