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2013年7月18日 (木)

ガン患者の食事について

ガン患者にいい食事は?

ということで良く(というか、しょっちゅう)質問を受ける。
特に、糖質制限食が最近ブームのようで、ガンと言えば玄米菜食と思っている人は混乱するようだ。 

そこで以下、私の経験を踏まえた意見を書いておこうと思う。
治った人も、治らなかった人も、とにかくたくさんのガン患者さんを見てきた者の立場として。

まず、玄米菜食といっても色々あるけれど、やり方や考え方はおおむね同じ。
細かいレシピや、生はどうとか、陰陽とかいったこだわり(=理論)や、病気別の対応法などが微妙に違うぐらいだろうか。
もちろん、なんちゃっての、まがいものもたくさんあるけれど・・・。

ここではそうしたまがいものは除くとして、まがりなりにも古来、長い年月を経てここまで生き残ってきた食養法には、一定の価値があると思う。
というのは、実践して、実際に恩恵にあずかった人がとても多いから。
どうしようもないものであるならば、とっくに廃れているはず、と私は考えている。

そして、そうして生き残ってきた玄米菜食を中心としたいわゆる自然食の方法には、消化吸収が悪いとか、フィチン酸の害だとか、アブシジン酸(発芽抑制ホルモン)の害だとか、さまざまなことも明示的ではないにせよ、経験的にうまく対処されていると考える。
(実際、そのように分析している人もたくさんいる)

たとえば、ひと口100回噛めと、ほとんどの食養法で言われるが、真面目に病気治しを考えている指導者ほど、このことを強調しているように見える。
だから、これはとても大事なことで、玄米を食べて、胃腸の調子が悪くなったと言う人は案外多いのだが、そういう人に限って、よく噛んでいない。

また、大腸ガンの場合、、繊維の多い玄米や野菜を避けるようにと多くの医者は言う。
けれど、そうした人の場合、ひと口100回とか200回噛んでいれば、たいていの場合問題ないもの。

実際に、胃ガンや、大腸ガンで腸閉塞を起こした人でも、玄米菜食を続けて元気な人はたくさんいるのである。
もちろん、どうするかは自己判断で、ということになるけれども、そういう決断を自分でできるかどうかも、治す態度としては重要なのだ。

フィチン酸やアブシジン酸については、炊く前に5、6時間水に浸けておくことで、多少、玄米が発芽を始めることから、害が軽減されるとされている。
フィチン酸によってミネラルが排出され過ぎるということも、ごま塩をかけたり、野菜を中心としたおかずで、十分に補えるはず。

何より、ガンを治したたくさんの先輩たちが、玄米菜食で元気いっぱいに過ごしていることが、少なくとも玄米菜食でおかしなことになっていないことの証拠だろう。

問題が生じるのは、玄米菜食をレシピとしてだけしか考えていない場合である。

食べ方や調理法など、たとえばマクロビオティックでも、細かく指導があるわけだが、玄米菜食で失敗する人の多くは、レシピだけ、しかも自分にとって都合のいい部分だけを取り入れてやっているもの。
食養というのは、ただ単に「これが良い」というものを食べるだけではないのである。

どの食養法を選ぶかは、最終的には、乱暴なことを言えば、好みの問題だろうか。
というのは、私も、ガンの患者学研究所も、あるいは、安保先生も、食事だけの問題ではないと考えているから。

もちろん、食事は大事。けれど、食事だけ一生懸命やっても病気は治らない、残念ながら。

実は、このことはマクロビオティックなどの食養法でも説かれている。しっかり勉強すれば読み取れるはず。
結局は、生き方を変える、つまり、生活習慣全般を変えなければならないということなのだ。
だから食事法というのは、あくまで入口に過ぎないということ。

あとは、やはり個人個人で体質が違うので、特定の食事法が合う合わないという問題も出てくる。
最終的には、自分に合うやり方を見出していかなければならない。
そのための近道は、マクロビでも、ゲルソンでも、治る食事でも、生菜食でも、何でも、どれか一つの方法を、指導された通りに忠実に、徹底的にやってみること。
その上で、徐々に、合う合わないが分かってくるので、そうしたら、別の方法に変えてみたり、自分で工夫して変えていく。

こういう話をすると、最初に選んだものが合わなかったらどうするのか?という質問をときおり受けるが、それは心配しなくて大丈夫。
たいていの人は、ちゃんとした食事法なら、ガンになるまでの食事よりもはるかにいい(笑)
なので、どれをやっても、一定以上の成果は得られるはず。

ただし、くどいようだけれど、世の中で一定以上の評価を得ている、ちゃんとした方法を実践すること。
そうして、自分の身体の声を聴きながら、自己最適化をしていくものなのだ。
(その意味では、治った人の、治った現在の食事法を真似してもダメなので、注意すること)

食事はとても大事、だけど、躓きの石でもある。

これもまた修行。学びと実践あるのみ。

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