書籍・雑誌

2011年4月20日 (水)

放射能で首都圏消滅


この著作は、東海地震が起きた場合の浜岡原発のことを予想しているものだが、起こりうるプロセス(事故)は、驚くほど今の福島原発の状況に似ている。
こうした著作において想定できているということは、当事者が、本来想定すべきリスクに対して、いかに怠慢であったかということが分かる。
全然「想定外」ではない。
科学の粋を集めた、と考えられていた原発が、どれほど非科学的な論理(政治的・金銭的利害)によって構築されていたか。改めて、科学の在り様が問われている。
同書の32ページから引用する。

地震の後、原発で事故が起こっても、政府や行政、電力会社から放射能に関しての正しい情報はすぐには出ない、と考えておくのがいいでしょう。
これまでに原発で事故が起こった時は、いつも発表は時間がたってからでした。一部の専門家がマスコミで指摘し、それから長い会議を開いてやっと公表するのが過去のパターンです。
真実が明かされるまでに終日待たされる可能性もあります。そんな悠長な話につきあっていたら、命がいくつあっても足りません。

政府や電力会社の対応も、気味が悪いほど想定内であった。
とはいえ、これまで原発の危険を訴えてきた人たちからすれば、当たり前のことだったのだろうけれど。

今回、さらに明らかになったのは、大手マスコミも、政府や電力会社と同列であったということ。同書で「一部の専門家がマスコミで指摘し」という部分が、インターネットで指摘し、となった。特に、勇気あるフリーのジャーナリストを通じて(感謝)。

本当に、大本営発表だけを当てにしていたら、命がいくつあっても足りない。しかも、悪影響は、子孫にまで引き継がれるかもしれないのである。

震災から1ヶ月が過ぎ、保安院もようやく炉心溶融を認めるようになった。
ここまで嘘をついておいて、今頃になって明かすということは、実際には、かなりマズイ事態になっているのかもしれない。
これまでは、どうにかなるから隠していても大丈夫だと思っていたのが、手に負えなくなったので、言っておこうと。そういう状態でないことを願うばかりだ。

異常値が出ると、計器がおかしいと言う。なんだそりゃ。では、これまで発表されてきた様々な数値も、正しく測定されていないかもしれないではないか。
公式発表されている放射線量や炉心の状態など、すべてのデータを疑う必要があるだろう。その上で、自分で出来ることをやっておく。
今のところは、それしかないなと思う。残念だけど。

ちなみに同書には、放射能対策についても書かれていて、とても実用的である。

2011年4月 6日 (水)

低線量内部被曝の脅威

低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録 』ジェイ・マーティン・グールド著より。

「人類は、地球を源とする場合と、無限の彼方からの宇宙線を源とする場合の、いずれも自然の電離放射線に曝されてきており、そのもとで我々の免疫系は不断 に、癌に対抗できる能力をつくりあげてきている。これはバックグランドの放射線という意味であって、人為的な低線量放射線の場合と混同してはならない。後 者は、体内に摂取されると、どこかの組織に沈着することにより内部被曝することなのである」

TVでは、放っておいても放射線を浴びていると御用学者たちは安心を呼びかけているが、原発や核実験による被曝は、それらのバックグランドの被曝に加算さ れるということを、説明していない(キチンと解説しているのは武田邦彦先生ほか少数)。「いや、そういう風に言った」と後で釈明するのだろうが・・・。と もかく、日常受けている自然放射線に加算するのではなく、まるで別々に存在するかのように比較するというロジックがおかしいのだと気づかなくてはいけない だろう。
また、CTやレントゲンは外部被曝であり、この点でも論理のすり替えが起こっている。

ちなみに同書では、自然放射線といえども無害ではないと訳注に書いてある。「アスベストによる中皮腫は自然放射能ラジウムの蓄積と関係があるという可能性が示唆されている」という研究についても言及。要するに、分かっていないことも、まだまだたくさんあるということ。

同書では、原子炉周辺の人々の乳ガン増加について丹念に調べていて、他の要因、たとえば検査被曝などもちゃんと考慮に入れながら検証しているところに感心させられる。
重要なのは、事故を起こした原発を対象にしているのではないという怖い実態。日本全国に原発は多数あり、原子炉から50マイル(約80キロ)以内に収まる人口はどれほどだろうか?しかも高速増殖炉や再処理工場というアブナイ施設もある。
日本人のガン罹患率は高く、年間の死亡者数も増え続けている。福島原発事故による影響以前に、すでに、日本人は放射線の影響によってガンが増えているという面もあるのではと、ふと思ってしまった。
今回の事故による被曝で発生するガンは、ガンの生涯リスク50%を51%にする程度だという説明をしている医師もいるようだが、そうした統計に埋もれて、うやむやにされるのだろうなという、絶望感も一方で。

ともあれ、なかなか発見の多い著作である。もう少し読み込んでみたい。

2010年2月 8日 (月)

失敗の心理

しまった! 「失敗の心理」を科学する

ジョセフ・ハリナン著 栗原百代訳 講談社

・・・面白かった。

どっかで聞いた(読んだ)事がある内容も多いけど、読みやすくていい。

この本をネタに、少し書いてみよう。

続きはまた。

2009年1月27日 (火)

思考のすごい力

ウィスコンシン大学やスタンフォード大学で教鞭をとる世界的に有名な細胞学者による「スピリチュアル」な著作。

トンデモ本ではないが、その洞察が、いかに科学界から抵抗を受けたかも頷ける内容の本である。

私の中では、1月にして既に、今年度No.1の本かもしれないという位置付けである(なんと!)。

近いうちに改めて書評を載せる予定。

とりあえずご紹介。

2008年10月28日 (火)

乳がんと牛乳

出ましたよ~!

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
ジェイン・プラント著 佐藤章夫訳 径書房

この手の本が、私が友人と険悪になる元だったりするのだが・・・coldsweats01
(この本はほんの一部だけど)

著者はイギリス人の乳ガン患者で、地球化学者である。
自らの進行がん(再発4回!)を克服するため、命懸けでガンを研究したのだ!

本書がイギリスで発売された2000年当時、正統派の医師、患者支援団体、栄養関係者から批判・非難の嵐が起こったそうである。
そりゃ、そーだろう。乳製品が健康に悪いと言っている訳だからね。

ところが、2005年に、本書を初めとする医学関連書の出版によって、医学に大きく貢献したという理由で、医師でない著者が英国王立医学協会の終身会員になったという。

タイトルの乳ガンだけでなく、卵巣ガン、前立腺ガン、その他多くのガンの発生に対しても、乳製品が重要な役割を果たしていると書いている。

本書には、上記のごとく幾多の批判がなされたそうであるが、
2000年初版の内容に一文たりとも変更を迫るような科学的事実を提示されたことはないと、著者は言っている。

以上は、日本語版序文を参照。

私は今まで、牛乳が悪影響を及ぼすという理由は、
乳糖不耐症、カルシウムの摂取に関する誤解、脂肪やカロリーが多い、牛を病気にしないために使う抗生物質等の薬物(身体の脂肪分=お乳に溜まる)、生物学的構造(成人になっても乳を飲むのは人間だけ、乳糖を消化する能力は成長するにつれ失われる=乳糖不耐症)、疫学調査(乳ガン、前立腺ガンのリスク増大)・・・という認識だった。

本書で学んだのは更に、インスリン様成長因子1(IGF-1)とエストロジェンの関係であった。
やはり、ホルモン等の微粒物質は侮れないcatface
生殖器系の疾患にホルモンが影響する事は容易に想像出来るし、ホルモンが身体のみならず、心にも影響する事を考えれば、過剰摂取によるホルモン撹乱が何をもたらすのかを、もっと注意深く見つめなければなるまい。

その他、詳しい事は本書を読んでいただくとして(ネタバレはしないように)、
もうご想像の通り、私が言いたいのは、こういう著書を前にして、どう行動するのか、それが大事だという事である。

もちろん、私は牛乳を止めることを強要するものではない。
個人のリスクとベネフィット、そして嗜好(人生観)に照らし合わせて判断すれば良いと思う。
まあ、親しい人で、どうしても牛乳好きな人に言うとすれば、嗜好品として少量たしなむ程度に心掛ければ良いんじゃないの・・・という感じか。

ただ、考えるべきは、それがないと生きて行けない(生き甲斐ではなくて生存として)ものなのか?
必須のものでないなら、環境や食糧問題をも無視した上で、更にリスクを取ってまで、常用ないし多用する必要があるのか?ということである。

私は食文化というのも大事なものだと考えているので、乳製品を撲滅せよとは言わない。
だから文化として残す分だけ消費すればいいんじゃないかなーと思う。
まあ、どの程度?と言われると答えに窮するが・・・(苦笑)
行楽地のソフトクリームとか、あったらいいよね。私はそこまで野暮は言わないよ。
たまにワインを飲む時に、ちょこっと美味しいチーズがあるのもいいんじゃない。

文化という見方をすれば、何でも食べられるというのも、現代の食文化とも言える訳で、異論はたくさんあろう。
しかし、食品偽装や農薬混入、食糧危機、あるいは地球全体の資源の枯渇が叫ばれている昨今だから余計に、嗜好品・贅沢品と日常品の区別って、逆に文化的にはどうなの?とぼんやり感じるのだか、そんなの私だけであろうか?
いつの間にか、毎日がご馳走になってるんだよね。
もはやアメリカ型資本主義による大量消費の時代は終わろうとしているんじゃないか?

私もガンにならなければ容易に腑に落ちなかったかもしれないのだけれど、著者の、「古来、日本には、牛乳を飲み、乳製品を食べるという習慣はなかった。近年の乳・乳製品の消費増大が乳ガンや前立腺ガンの増加をまねいているという事実を直視して欲しい」という言葉に、もっと多くの人が耳を傾けるようになって欲しいものである。

乳ガン検診のキャンペーンも結構なのだが(私はピンクリボンついては言いたいことがある)、本書に記載されているような別の視点を取り入れることも必要であろう。

女性である著者の、「世界中のすべての女性が乳ガンにならないために、万が一、乳ガンになってしまったら再発・転移を防止するために、本書を活用してくれることを願っている」という声が、少しでも多くの人に届きますように!

患者が変わらないと医療は変わらない。消費者が変わらないと製造者(供給者)は変わらない。
ひとりひとりの価値観や行動の変容が、やがては社会全体に変化をもたらすのである(はじめにより)。

懲りてから変わるよりは、積極的に変わる方が気持ちいいんじゃない!?

P.S.
骨シンチの直後には、コーラを飲むと良いそうだ。
造影剤(?)として飲む放射性のジホスホン酸テクネチウムを体外に出しやすくするそうな。
但し、普段飲む事を勧めてはいない(笑)
たまに飲むと美味しいけどね・・・私は年に1、2回ぐらいか。。

2008年5月21日 (水)

GWの収穫

GWは、比較的まとまって自由時間が取れるので、こういう時こそ!とばかりにGW前から本を買い込んだ、というよりツンドクしておいた(いつものことか・・・)。
そいでもって結局GW後にも何冊か買い込んでた(苦笑)

要するに、最近の収穫はどんなだ?というと。。

  1. 精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構
  2. 精神科医はなぜ心を病むのか
  3. ガンで死んだら110番愛する人は“殺された” 増補版―衝撃!!ガン患者8割は「抗ガン剤」「放射線」「手術」で“殺されている”
  4. メタボの暴走―「強制」健診の、あとに地獄のクスリ漬け
  5. がん治療の常識・非常識 (ブルーバックス (B-1597))
  6. アメリカの毒を食らう人たち―自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか
  7. 真実のガン治しの秘策―治験例が証明する進行・転移ガンの治療法を初公開
  8. 人は何のために「祈る」のか
  9. 食べること、やめました―1日青汁1杯だけで元気に13年
  10. マンガでわかる「西式甲田療法」―一番わかりやすい実践入門書 (ビタミン文庫)
  11. ディープエコノミー 生命を育む経済へ [DIPシリーズ]
  12. ほんとうの環境問題
  13. 細胞の文化、ヒトの社会―構造主義科学論で読み解く
  14. ヒトとサルのあいだ―精神はいつ生まれたのか
  15. ミトコンドリアが進化を決めた
  16. 自然は脈動する―ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察
  17. スピリチュアリティの真実
  18. 心と身体をつなぐトラウマ・セラピー
  19. フォーカシング指向心理療法〈上〉体験過程を促す聴き方
  20. フォーカシング指向心理療法〈下〉心理療法の統合のために
  21. 神なるオオカミ・上」「神なるオオカミ・下

おや、結構ありましたな(笑)

時間があったら、個別のレビューを書いてみようと思う。
まだ読み終えていないものもあるので・・・

いつものごとく?ガンについて、健康・医療関係、環境問題、生物学、スピリチュアル、心理学といったところか。

私は、あまり小説の類を読まないが、「神なるオオカミ」は面白かった!
すごい大部の本だが、一気に読めましたよ。
あ・・・これもまた環境問題に関係してるんだね(笑)

10の西式甲田療法は、ユーモア溢れるマンガで楽しく読める。食事療法を考えている人にオススメ。
9は、西式甲田療法で難病を克服した人の体験談。勇気をもらいましょう!

3、4は共に船瀬俊介氏の著書である。相変わらずの過激なタイトルですが(笑)
3は、以前出ていたものの増補版ということで、また買ってしまった。。
書いてあることは、知る人ぞ知る、が決して新聞やテレビでは報道されないことである。
こういう本を読んで、そして医療について自分で考えるという作業をすべきと思う。

5も同様。
これは主に統計の落とし穴というか、情報の読み方を指摘して、一般に信じられているほど(報道されているほどには)ガンの治療成績は向上していないということを書いている。
この話題については、別の機会に書きます。

7は、主に食事療法についてである。
著者の鶴見隆史氏も、随分前から食事改善の重要性を唱えてきた人である。
彼の方法は、ナチュラル・ハイジーンに近いと私には思える。
この本で、上記の3が引用されている。
最近、船瀬氏の著書が引用される機会が増えてきたかもしれない。

12は、今ベストセラーになっていると思うが、養老孟司氏と池田清彦氏の共著である。
地球温暖化については、色々言われている。
しかし、何が本当に問題なのかをもう1度考えてみようよということである。

18、19、20について、私はしばらく前から、「フェルトセンス」とホメオパシーで言う「ヴァイタル・センセーション」との違い、ないしは同じものか、ということを考えてきた。
いまだに結論は出ないのであるが、相通ずるものがあると感じて興味深く読んでいる。
18は、フォーカシングやフェルトセンスに関わらず、トラウマについて深い洞察を得ようとする人に良いと思う。

ひとまず、こんな感じですか。
結局、気晴らしになってないのかなぁ・・・catface

2008年5月 1日 (木)

幸せなお産が日本を変える

電車で読んでいて、不覚にも涙しそうになった。

「幸せなお産」が日本を変える (講談社+α新書 391-1B)
吉村正著 講談社

単に自然出産についての本にあらず。

効率・スピードの追求、つまりは機械(あるいは他者とも言う)依存で楽をすることが習慣になってしまった現代生活・文化へのアンチテーゼである。

一貫して流れているのは、自然、その中に存在する人間性への気付きであり、
母性・女性への賛歌である。

物事の判断基準に、「自然な美しさ、神々しさ」というのを加えてみてはどうだろうか?
と私は思ってしまった。
ハテ?何でこんな風に思ってしまったんだろう・・・??
まだ心が洗い足りないのか、疲れているのかねぇ。
南の島にでも行くべか(笑)

大事なことは、「心を取り戻せ」ということだ。
医者は心を失くしてしまったと吉村氏は言う。
しかし、医療をサービス業とするなら、消費者である患者も心を捨てたとも言える。

感性を取り戻して、見る目と自分で考える姿勢を持つこと。

吉村氏の唱える現代社会論、男女論には、憤慨する人もいるかもしれない。
特に男女論の方に(笑)

しかし、そこに一々目くじらを立てる人は、感性が鈍っている人であり、
ユーモアも理解出来ない人(同じことか)であろうと思う。

何点か挿入されているお産直後の親子の写真が何とも美しい。
涙が出そうになりましたよ。。

もう1冊、少し前に読んだ本を思い出した。

病院出産が子どもをおかしくする (新書y 187)
奥村紀一著 洋泉社

こちらも改めて色々考えさせられる本である。

出産における医療介入の問題について、様々な事に気付く。

最近増えている自閉症などの発達障害の原因が病院出産にあると結論付けるのは早計かもしれない。
それに、そのことを医療サイドが認める日もそうそう来ないだろうし(苦笑)

しかしね。。。

「お産は病気ではない」のだ。このことは改めて考えるべきだろう。

自然に産んで、神々しい、素晴らしい体験が出来て、母子共に良い事なのだとしたら、
何で、病気でもないのに、薬やら道具(機械)やらで、ガチャガチャいじられたり、
切られたりしなければならないのか?

そういうのが必要な状況もある。
しかし、「通常」難しいとされる状況において、案外と介入が必要ないということを、上記の吉村氏は実証している。

ましてや、医者や病院の休日の都合とかでやられたのでは、たまったものではない。

改めて問い直そう。出産は病気じゃないんだよ!
神々しい、美しい体験なのである。

どちらも、母子に対する愛情に溢れていると感じられる本である。

いやこれは知らなかったな・・・って思うことがたくさん書いてある。
(まあ私が男だからかも知れないが)

読んでみて下さい。

2008年1月25日 (金)

キュア (Cure)

久しぶりに、1日2冊読んだ。

大養生―スピリチュアルに生きる」帯津良一著 太陽企画出版

キュア cure」田口ランディ著 朝日新聞社

掲載した順番で読んだ。
別に2冊の組み合わせと順番に意味は無く、
2冊一緒に買って、何気なく電車で取り出したのが帯津先生の本だった。
しかし、両方読んだ後、何となくシンクロニシティがあったのかなとも思う。
(だからシンクロなのか。。)

帯津先生の著書は、この大養生と、五木寛之氏との対談本「健康問答2」が近頃では一番いい。
帯津先生らしさが出ていて、業界事情の押し付けも無い。
ファンとしては嬉しいね。

田口氏の方は、小説のため、ネタバレの恐れがあるので内容は書かないが、
ノンフィクションと言っても良いような構成で、色々と想像出来るよ(笑)

どういうシンクロか?

葛藤が、そこにはある。

キュアは確かにあった・・・と私は思う。

でも葛藤は残る。

帯津先生の葛藤、主人公の葛藤・・・は、もしかしたら田口氏の葛藤。
それは、私自身の葛藤でもある。

なんだろうね?この葛藤は??
そういうシンクロだった。
別の人が読んだら、全然違うことを感じるだろうけどね。

手放し切れない・・・

受け入れ切れない・・・

そして・・・「治し」ではない、「キュア」とは?「癒し」とは?

なんか悔しさも・・・残るんだなぁ。。

2007年6月22日 (金)

科学妄信とトップジャーナル信仰 つづき

ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実
マーシャ・エンジェル著 栗原千絵子・斉尾武郎共監訳

この本は、いわゆる暴露本ではなく、一般の人でも入手出来る情報を元に書かれたものである。

著者は、ニューイングランド医学雑誌(最も権威ある医学雑誌の1つ)の元編集長である。こんな事書いて、だいじょーぶですかー?って心配になる(笑)

書いてある事は、驚くべき内容ではあるものの、
なぜか、まあ、そういうこともあるだろうな、と思っていた事ではあった。
巨大製薬会社は、株式を上場している企業、すなわち「利益を出してなんぼ」の会社なのである。

どういう事が書いてあるか、詳しくは本書を読んでいただくとして、

  • 製薬会社の研究費の内訳は不明で、本当にそんなに必要なのか?
  • 画期的な新薬は、近年、ごく僅かしか開発されていない(ゾロ新薬が多い)
  • 臨床試験の結果は製薬会社の都合の良い様に歪められている
  • マーケティングに大金をつぎ込んで(研究開発費以上)、薬を売るために病気を作り出している
  • 結果、アメリカ人は、薬に必要以上のお金を払い続けているだけでなく、彼らの健康にその出費が報われていないかもしれない

本書で著者が述べている事は、事実なのであろう。
少なくとも、一般ではかなり広く支持されている様だ。
際立った反論が無かったのかな?
それゆえ著者は、雑誌「Time」でアメリカで最も影響力のある25人の1人に選ばれた(監訳者あとがきによる)。

舞台はアメリカであるから、対岸の火事と言い切れるか?

日本で流通している薬も、海外で開発されたものが多いんじゃなかったっけ?

妙な不安感というか、違和感を感じるのは、
もちろん、アメリカのそれとは違って、日本には日本の実態があるだろうが、
こういった事を真剣に訴え、疑問を投げかける良書が殆ど出て来ないような気がすることだ。
日本では、内部告発しかないのかな・・・

監訳者あとがきでも、日本の医学界ではすさまじい言論弾圧がまかり通っていることを、医学界の外にいる読者の方々はどれほどご存知だろうか、という記述がある。

これをそのまま鵜呑みにはしないにしても、
私としては、冷徹なビジネスの世界での出来事(かなり汚い手口だとしても)にはさほど驚かず(イイとは思ってないよ)、むしろ、

本書に描かれているような世界が厳然と実在しているのに、
日本では、全くそんなことは無いかのように、シーンとしていて、
そのくせ、代替医療はゴミだ屑だ、あんたらバカじゃないの、
みたいな論調を繰り広げる一部の人たちがいる。

この途方もない距離感・・・

時節柄か(笑)、それを思い浮かべて、えらい「さぶ~い」ものを感じて、心底愕然としたのである。

ちなみに、薬の、というより「病気のマーケティング」については、

怖くて飲めない!―薬を売るために病気はつくられる
レイ・モイニハン&アラン・カッセルズ著 古川奈々子訳

でも、その手口が紹介されている。

ガンを超える生き方

ガンを超える生き方―ガンはあなたの人生に届いたメッセージ」土橋重隆著

外科医として、そして帯津三敬病院という代替医療の総本山?で、
数多くのガン患者と接してきた著者は、
「西洋医学も代替医療も、ガンを分かっていない」と辛辣だ。

著者の辿り着いたゴールは、自然治癒力である。

自然治癒力を最大限発揮するには、心の持ち方が大事であるという。

ガンは我々の人生に届いた、
「なぜガンになったのかを見つめ、人生を再構築出来るか?」
というメッセージである。

著者の述べている事は、多くのガン・サバイバーが感じているだろうと思うし、
私がHPやブログで言っている「気付き」と同じ事だろうと感じる。

こういう事を言い出すと、我田引水に取られるかもしれないし、もっと良く読めとお叱りを受けるかも知れないが、
著者の言う「ガンは患者さんの生活史の中にある」というのは、
私の言う(まあ、オリジナルじゃないにしても)、「ホメオパシーのコンサルテーションでは、患者さんが自らの物語を紡ぐ」という作業と符合すると思う。
この過程で、認識(自覚)の程度はあれ、「気付き」が得られるのである。

著者のように、「何でガンになったと思いますか?」
と、そういう聞き方は、私はあまりしないが、
本書で紹介されている患者さんとのインタビューの内容は、なかなかどうして、ホメオパシーのコンサルティングに近いものである。

だからホメオパシーでガンが治るとか、そういう事ではない。
しかし、この気付きのプロセスが、ヒーリングの一部であり、
まずは自分のここまでの物語を認識すること、それが重要な作業なのであるという事を言いたいのである。
結末を描くのは、それからである。

そういう面で、納得感を得ながら読めた本であった。
が・・・

著者のいた帯津三敬病院では、ホメオパシーも取り入れられているから、どういうものかは分かっていると思いたいのだが、
そういう言及が無いので、この人の知っているホメオパシーというのは、
私の知っているものとは違うのだな~と、ちょっとさみしい気もした・・・
まあ、ホメオパシーにも色々ありますから(苦笑)

あ、それから、著者の本で、
少し前に出版された「ガンをつくる心 治す心」という本もあるが、内容はさほど違わないので、新しい方だけ読めば十分でしょう。

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