ホメオパシー患者学

2005年11月13日 (日)

良いホメオパスを見つけるには ~ホメオパシー患者学5

ホメオパシーの治療を受けるには、当たり前ですがホメオパスを探さなければなりません。
最近、ネット・コミュニティやウェブサイトを閲覧していて思うのですが、「~に○○というレメディが効いた」とか「レメディはどこで買ったらいいのか?」といった情報は飛び交っているものの、「どういうホメオパスを選ぶべきか?」という視点が案外無いことに気付きました。
そもそも人数が少なくて選択の余地が無いというのも大きな理由だと思います。しかしそんな中でも、なるべく良いホメオパスに診てもらうのに越したことはありません。
ここでは、ホメオパスを選ぶ際に、または現在のホメオパスを変える際に、考えておくべきと思われることを挙げてみようと思います。

【クラシカル・ホメオパシーとプラクティカル・ホメオパシー】
ホメオパシーには、大きく分けて2つの体系があります。クラシカルとプラクティカルです。
最大の違いは、1度に1種類のレメディしか投与しないのがクラシカル。複数のレメディ、またはコンビネーション・レメディと呼ばれる複数の物質を混合して作るレメディを投与することもあるのが、プラクティカルです。(特に、複数同時投与やコンビネーションを用いる手法を「ポリファーマシー(Polypharmacy)」と言います)
私はクラシカルを勉強していますので、プラクティカルの哲学や方法論がどういうものなのか、その全貌は分かりません。
プラクティカルは、創始者ハーネマンの時代と現代は違うのだから、当時の手法をそのまま持ってきても十分な効果は得られないと主張します。そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。クラシカルもまた研究を重ね、その手法は進化しています。
私は自分がクラシカルを勉強しているからといって、プラクティカルが間違っていると言うつもりもありません。実際、本当に患者さんのためになる方法があるなら、それを取り入れたいと思っています。しかし、今のところ個人的には多数のレメディを同時投与するということにはあまり賛成出来ません。(この事については、【ホメオパシーの原理6】に書きました)

結局、どちらを選びなさいということは申し上げられません。どちらが良いか悪いかという問題ではないのです。
しかし最低でも、そのホメオパスがクラシカルかプラクティカルかあるいは他のコンセプトなのかを確認しておく必要はあるでしょう(処方を見れば分かる事ではありますが)。そして満足のいく結果が得られなかった場合、違う手法のホメオパスに行くという選択方法もあるのです。
また、長期的に見て症状が改善しなかったり、改善しても再び悪くなってしまう、あるいは悪化する一方という状態が続く中で、併用するレメディや投与量が増えていく・・・こんな状況で納得のいく説明がないのだとしたら、あなたは危険な状態に向かっていると思われます。
レメディが1つのみであろうと、ポリファーマシーであろうと、常にハーネマンの唱えた「最小限の投与量」という原則が尊重されるべきです。クラシカルはもちろんプラクティカル・ホメオパスであっても、まともな人ならば、これに反対はしないでしょう。
こういう事態を防ぐためにも、フォローアップのセッションをないがしろにするホメオパスは避けた方が無難です。逆に、フォローアップの大切さについての患者さんの理解も必要です。
結局人間の行うことですから、相性というのもありますし、最終的には、ホメオパスの能力、向上心、人間性といった個人の資質に依存します。

良いホメオパスとは、

1.患者さんの安全を第一に考え、自分の手法やホメオパシーに過度に固執しない。
何でもかんでもレメディで解決しようとするのは考えものですし、自分の方法論に固執するのも如何なものかと思います。現代医療との併用が必要な時もありますし、長期間飲んで来た薬をいきなり止めるのも危険な場合があります。何もしない方が良い時もあるでしょう。一番大事なのは、患者さんの安全であって、ホメオパスの信条やプライドではありません。必要なのは、バランスです。
患者さんの立場からは、フォローアップに行って何も処方されないと、損した気分になるかもしれませんし(笑)、医者に行けと言われたら、見捨てられた様な気がするかもしれませんが、こういったホメオパスの柔軟さは評価されるべきです。

2.話をしやすい=話を聞いてくれる。
当たり前と言えば、当たり前ですね。しかし案外話を聞いてくれない(雰囲気の)人や、人の話に耳を貸さない人が多いことも事実です。ここは人間的・生理的な相性とも関係するかと思います。

3.説明を十分にしてくれる(ホメオパシーについて、自分の処方について、他)。
話を聞いてくれるという要素と共通しています。ホメオパスとしてどういう方向性を持っているのか、ホメオパスとしての自分の哲学、どういう処方をしようとしているのか、あるいは一般的なホメオパシーについての質問に、丁寧に答えてくれるかどうかは、そのホメオパスが信頼に足るかを判断する材料になります。また、正直で、分からないことは分からないと言える人かどうかも重要です。知ったかぶりをしたり、専門用語でごまかしたり、怒り出したりする人は避けるべきです。これは別にホメオパスに限りませんね。

4.他のホメオパスを紹介出来る。
セッションを数回繰り返しても、満足の行く結果が得られない時、ホメオパスの方も、何かがしっくり来ないとか、今ひとつ踏み込めていない部分があるとか、何かがレメディの選択ないしは治癒の妨げになっていると感じているものです。逆に、全く感じていない人は少々問題です。そして、こういった事を患者さんに話してくれるホメオパスであって欲しいものです。場合によってはホメオパスを変えるという選択が、ホメオパスの側にもあるべきです。
ホメオパスは結構、ホメオパス間のネットワークを持っているものです。こういった時に、他のホメオパスを紹介してもらうよう頼んでみるのも良いと思います。

【医師のホメオパス】
医師がホメオパシーを実践するというのは、ある意味理想的です。
色々な所で書いていますが、病気や患者さんの状態によっては、現代医療による治療を優先しなければならない場合も少なくないと思います。
恐らく、今の日本で一番問題となり得るのは、ホメオパスが自分の方法論にこだわり過ぎて、患者さんを病院に行かせるタイミングを逸してしまい、病状が深刻化した場合だろうと考えています。
ホメオパスが医師であるなら、こういう事態はかなりの割合で避けられるでしょう。
イギリスのホメオパシーの学校では、解剖学、生理学、病理学の基礎を学び、速やかに現代医療の治療を受けさせるケースの判断といったことも勉強します。ホメオパシーも、現代医療から取り入れられる所は取り入れようとしています。
インドでは、医学校の基礎課程ではアロパシー(現代医療)とホメオパシーの区別がなく、専門課程に入って分かれるそうです。従って、ホメオパシー専門医(ドクター)ということになります。アロパシーのドクターがホメオパシーのドクターに患者さんを紹介することもあるようで、非常に住み分けがうまくいっている様です。結果、インドは世界で最もホメオパシーの研究や臨床が進んでいる国の1つとなっています。
イギリスにしろ、インドにしろ、程度の差はあるでしょうが、基礎医学の知識は持つべきとの発想は同じだと思います。ホメオパシーの長所・短所、アロパシーの長所・短所を知るということです。
但し、日本のホメオパシー学校でこういう教育をしているかは、私には分かりません。

そのホメオパシーがどういうものになるかは、結局その医師次第です。
ホメオパシーは、現代医療とは心身についての捉え方、治療についての考え方が全く違います。ホメオパシーは、それ自体が1つの治療体系であって、片手間で出来るものとは思えません。
世界には、ホメオパシーをメインに治療活動を行っている著名な医師(MD)のホメオパスがたくさんいます。彼らの多くは、ギリシアのヴィソルカス(George Vithoulkas)やインドのサンカラン(Rajan Sankaran)に学んでおり、彼らの経歴を見るとホメオパシー以外の代替医療にも造詣が深い人がいることが分かります(ちなみに面白いことに、世界的に名高いヴィソルカスは医師ではありません。)。
また医師であるがゆえに、現代医療に限界を感じて、より多くの患者さんを助けるために、ホメオパシーの世界に入った人が多いようです。恐らく、医師としても素晴らしい人だったのではないでしょうか。
このように、ホメオパシーを深く理解した人が、そこに医師としてのスキルを上手に加えて、ホメオパスとしてプラクティスを行うなら、何も言うことはありません。そうでないなら、やはり「現代医療の医師」なのであって、これはこれで、私は悪い事だとは思いませんが、「ホメオパス」という定義からは外れると考えています。

ホメオパシーのプラクティスは、医師だからうまく出来るという事でもないですし、医師だから、大して勉強していなくても実践して良いということではありません。皮肉な事に最近日本では、医師だから安心という認識も崩れて来ました。(幸いな事に、私が出会った医師の方々は、とても素晴らしい人たちばかりです)
なにゆえホメオパシーを実践しようと思ったのかという動機が、プラクティスに与える影響は大きいと思います(医師に限りませんが)。
自分の現代医学の治療のメニューの1つとしてホメオパシーを加えようとしているのか、レメディの効果に注目して薬の一種として使いたいのか、それとも現代医療に限界を感じて別のものを求めた結果なのか・・・こういった動機によって、その処方や哲学は随分変わってくるのではないでしょうか?
レメディを、現代医学の薬と同じように扱って対症療法的に処方するなら、それはホメオパシーではありません。ホメオパシーを深く学び、ホメオパシーの素晴らしさを知ったなら、そのような処方になるはずもありません。
私は、医師であるということはアドバンテージだと考えていますが、ホメオパスとして本当にアドバンテージとなるかは、それはその人が一旦、アロパシーから離れてホメオパシーにどっぷり浸かることが出来るかに掛かっているのだと思います。その上で、アロパシーに対する取り組みやこだわりがどうなるかで、その人のホメオパシーがどうなるかが決まってくるような気がします。
医師でホメオパシーを実践している、あるいはこれから学ぼうとしている少しでも多くの方々が、ホメオパシーの本当の素晴らしさを知ってくれることを願うばかりです。

さて、良いドクター・ホメオパスの見分け方は、他のホメオパスの場合に加えて、

1.セッションがやたらに短く、検査機器等を多用し、所謂医学用語を基にセッションを進める。
2.現代医学の治療が第一で、副次的にレメディを処方する。
3.身体症状ばかりを聞き、精神的・感情的なことにはあまり触れない。

こういう人であったなら、その人はあまりホメオパシーのことを理解していないか、少なくともその人はホメオパスではありません。
現代医学の治療が優先され、レメディをサポートとして使用する必要がある場合もあります。しかし、常にアロパシーを優先し、更にレメディを薬の一種として処方するなら、それはホメオパシーとは言えないでしょうし、レメディは抑圧的にしか作用しないことが多いと思います。
もちろんバランスの問題ではあります。医師としての長所を生かしたセッションや処方があってもいいかもしれません。現代医療版ホメオパシーというのが出現する日も来るかもしれませんね。但し、そういう場合にも、世界的に有名なMDのホメオパス達が何を教えているかを、じっくり研究して欲しいものです。
また、患者さんがそういった治療で満足なら、それはそれで構いません。ホメオパシーや医療に何を期待するかの選好の問題です。

【出身校・誰にホメオパシーを学んだか】
どこの学校で誰に学んだかというのも、そのホメオパスを判断する要素になります。
とりわけ学校で、あるいは卒業後に誰に学んだかは、その人の処方に大きな影響を与えます。
日本にある学校は3校ですが、2校はクラシカル、1校はプラクティカルです。
この他、日本ホメオパシー医学会という団体のコースがあり、これは医師・歯科医師・獣医師・薬剤師以外は受講できませんし、どういうホメオパシーなのかは分かりません。

ホメオパスの経歴を見てみましょう。
学校の先生が誰か?その先生は誰に学んだか?
こういったことを辿る事によって、その人のプラクティスの特徴が大まかに見えてくるものです。
ホメオパシーを勉強していない人は、世界のホメオパスや教師がどういう人かを調べるのは難しいかもしれませんが、ネット・コミュニティなどを利用して、質問してみるのもいいかもしれません。
もちろん、教わった人とその人が、全く同じわけではありませんが、大体、誰を尊敬しているか、誰に影響を受けたかといった好み・傾向がプラクティスに影響しているものです。

気を付けなければいけないのは、学校や団体によって「輸入」されたものが、元のものとは別物になっている可能性もあるということです。
イギリスの団体や学校と提携しているからといって、その学校が「英国式」とは限りません。これも悪い事だとは思いませんし、日本式なら日本式で構わないのですが、英国式のようなものを期待されている方は注意が必要です。
また、一部で指摘されている様に、現在の日本のホメオパシーは、セルフケアやファースト・エイドのレベルに留まっている状態であり、殆どの処方が、その単なる延長線上に在るような状態に陥ってしまうという危険も否めません。
そんなホメオパシーであって欲しくありません。単なるハウ・ツーの、まるでマニュアル化された現代医学の処方のようになってはならないと思います。
真の治癒とは何か?を真摯に追い求めるなら、現代医学的(対症療法的)な処方や、レメディをサプリメントのように扱うといった発想は出て来ないと考えます。
真のホメオパシー。それを追求して行く過程で、どの手法を取っても考えなければならない事は、そんなに違わないはずです。
私が出逢った日本の方々は、医師の方も、そうでない方も、それぞれ本当の治癒や医療というのを探求されており、また非常にバランスの取れた考え方をお持ちです。こういったホメオパスがドンドン増えてくることを期待していますし、患者さんもまた、ホメオパシー的な治癒を求めるならば、それは一体何か?に目を向けて、ホメオパスを見る目を養って頂きたいのです。

【代理店制度?】
一部の団体で、「代理店制度」を採っている所があると聞きました。
ホメオパスが代理店になっているというものです。ビジネス的には、面白い戦略ですね。ホメオパシーを日本に広めるという目的としても、良い方法かもしれません。
しかし、これは倫理的な問題を抱えています。「売らんがための処方にならないか?」ということです。本質的に、薬を処方する人がその薬の販売代理店であるというのは妙な話です。この団体はレメディを作っているとも聞いています。
また、例えば地域代理店制度等により、患者さんがホメオパスを選択する際に不都合が生じるようだと、これも問題です。ホメオパスの選択は、患者さんの自由です。
私は代理店戦略が必ずしも悪い事だとは思いませんが、今後、ホメオパシーが日本で盛んになるにつれ、消費者である患者さんの目も肥えてきます。そういった、今後起こりうる厳しい世間の評価に答えられるようにして行かなければなりません。団体としての倫理観が問われることになるでしょう。
更に、代理店制度はホメオパスを良くも悪くも拘束します。過度に閉鎖的・排他的な思想は、ホメオパシーに反するものです。この制度が、ホメオパスの学びの機会や個人としての自由な活動の妨げにならない様、祈っています。

消費者としては、

1. レメディ代が、相談料と別になっているのか。
2.ホメオパスの選択に干渉してくるか。
3.やたらに特定の商品を勧めないか。

こういったあたりに留意しておきたいものです。

【患者さんがホメオパスを育てる】
現在のところ、ホメオパシーは代替医療という位置付けですが、本当は主とか副とかではなくて、現代医療との「相互補完医療」なのだと私は思っています。
そうなるように、個々のホメオパスはもちろん、特にホメオパシーの団体や学校が活動しなければならないと思っています。
そして良いホメオパスは、患者さんが育てるものだとも思います。
患者さんのホメオパシーに対する理解、そこから生じる厳しく暖かい目、そういったものがこれからの日本のホメオパシーを支えて行く大きな力になります。
インターネット時代で、情報が氾濫しています。有用なものも有害なものも共にたくさんあります。そんな中で、「良い治療(者)に出逢った」という情報は貴重です。そういった口コミは、この世界でも最有力の選択基準です。そんな出会いに恵まれた人は、それを少しでも多くの人と共有できるよう、発信(口コミ)して頂きたいと思います。

2005年10月25日 (火)

患者がレメディを語る ~ホメオパシー患者学4

【セッションを受けてみましょう】
ホメオパシーのセッションでは、何が行われるのでしょう?
別の記事で書いたように、セッションでは問診のみです。
ホメオパスが内科医だったり、カイロプラクターだったりすると、触診や聴診などもあるかもしれませんが、基本的にはホメオパスの質問に患者さんが答えるという形で進められます。
ホメオパスによっては、事前に質問票や問診票を送ってくる人もいます。
また、セッションの記録は、手書き、PCにタイプ、録音、これらの組み合わせ等、様々です。患者さんの言葉・表現を重視するので、セッションの記録は後で分析するためにも重要な作業です。
言うまでもなく、どのような記録媒体を使おうと、セッションの内容は慎重かつ厳重に極秘事項として管理されます。

質問の仕方、進め方はホメオパスによって違いますが、どういう事を聞かれるにせよ、
あなたの「主観的な」感覚、考え、イメージ、言葉をそのままホメオパスに伝えてください。
あなたがどう感じるか?あなたがどう想像するか?あなただったらどうするか?それを話してください。
あなたが世界をどう見ているか?あなたが自分自身をどう見ているか?ホメオパスはそれを知りたいのです。

どうしても触れられたくないことについては、答えなくても構いません。
ホメオパスはそれを強要はしないハズです。
しかし、あなたが話してくれれば、それだけホメオパスがレメディを見つけるのを助けることになります。
時には、恥ずかしいこと、後ろめたいこと、色々あるかもしれませんが、ホメオパスは、あなたが話したことを「良いことか悪いことか」という判断はしません。
ホメオパスは神ではありませんし聖人でもありませんが、警察官でも裁判官でもありません。ホメオパスは「ただ純粋な観察者」であり、あなたの健康を回復させることがホメオパスの唯一の使命なのです。

基本的には、ホメオパスに聞かれた事に対して、パッとアタマに浮かんだことや感じた事を、そのまま話すのが一番良いと思います。もちろん質問によっては、じっくり考えなければならない内容もあるでしょう。しかし、ホメオパスに上手に説明しようという努力はしなくてもいいと思います。大事なのは、あなたの言葉で語ることです。
とはいえ、いきなり聞かれると、案外答えに困ったり思い浮かばなかったりするので、人によってはあらかじめ整理しておいた方がいいと思われます。最初は、色々な事を聞かれてとまどうかもしれません。我々は案外、自分について、特に内面について語る事に慣れていないものです。
また、メモを取っておいたり、日記をつけるというのは良い方法だと思いますが、全ての項目についてビッシリとノートに書いてセッションに持っていく必要はありません。そもそも、そういうことが負担に感じるようであれば、ムリに記録を取る必要はないのです。そういう面もまた、あなたの特徴であり、症状でもあるのです。
しかし、逐一書いたりしなくても、ホメオパシーの治療をキッカケに、自分の状態、感じ方、人間関係などに想いを巡らせるという作業は、自分を見つめなおす良い機会になるかもしれませんね。

具体的に質問される可能性のあることを、全部列挙する訳にもいきませんが、少し挙げておきます。

主訴や、他に心身にどのような症状があるか?
現在の症状の他、既往症や、家族や家系に似たような病気を持った人がいるかも聞かれるでしょう。
当然ながら、体質的なことも聞かれます。「~に、~が出来やすい」「~になりやすい」といったことです。
また、赤ちゃんや幼い子供の場合、妊娠中や出産時の状態、出来事や、出産後の状態、母乳で育てたか、離乳食はいつ始めたか等も聞かれるでしょう。これらは成人でも聞かれる時があります。

症状をどう感じるか?
症状は、人によって感じ方が違います。痛いとか痒いといった症状も、刺すように、針で縫うように、焼けるように、押されるように、バンドで締め付けられるように、ヒリヒリする、引っ張られるように、塊があるような、虫が這っているような・・・等々、様々です。こういった「まるで~のように(As if ~)」という形で、あなたの主観を通して心身の反応を表現した感覚(Sensationと言います)は、大変有用な情報です。
また、症状を感じている時(痛い時や発作が出ている時)に、あなたが良く思い浮かべることや感じること、例えば、不安や恐怖、怒り、それらが具体的にどういうものなのか?「この咳が私を殺そうとしている」「この咳をコントロールしなければ」「だれかそばにいて」といった具合です。特定の人やモノを思い浮かべる場合もありますね。人によって色々な感じ方があります。「何も感じない」というのも、立派な(?)感覚です。

どういう時、好転/悪化するか?
こういった傾向・条件を基調(Modality、モダリティ)と言い、2通りあります。
1つは、特定の症状に関係するもの。もう1つは、あなたの全般に関するものです。全般に関するものとは、特定の症状に限らず、暑いと具合が悪くなる、寒いと具合が悪くなる、タートルネックのセーターが苦手、1人でいると具合が悪くなる、髪の毛が濡れたまま寝ると具合が悪くなる・・・等です。
もちろん特定の症状と全般に関する基調が一致している場合もあります。
基調には、時間、天候、温度、飲み物・食べ物、場所、動作、状況(1人でいる、暗闇、人ごみ、人間関係等)などが含まれます。また、症状の状態や場所が変わりやすい、片側だけ、左右対称/非対称や、方向(右から始まって左へ等)なども含まれます。
「なぁんだ、簡単じゃないか」と思うかもしれませんが、全般的な傾向などは案外よく思い返してみないと、出て来ないことも多いものです。

あなたはどういう人か?
自分が認識している性格、考え方、行動の特性、気性等です。

変わった習慣やくせがあるか?
「こんな事言ったら、ヘンな人だと思われるかも」といった“ちょっと恥ずかしいコト”や、日頃から「こういう事って、自分だけが感じて(行って)いるんじゃないか?」という事があったら、是非ホメオパスに話してみてください。逆に、自分では当たり前だと思っている事が、他人には当たり前でない事もありますし、自分では「すごい変わってる」と思っている事でも、他人はそうは思わない事もあるでしょう。

人からどういう人だと思われているか?
上と関係して、あなたが多くの人からどういう人だと思われているか、そして、それについてあなたがどう思っているか、人から自分について指摘された事で、「意外に思った事」や「誤解だと思ったこと」なども良い情報だと思います。

人間関係についてはどうか?
現在の、しばしば過去の、家族やパートナーとの関係、職場での人間関係について聞かれることが多いと思います。
この部分は人に聞かれたくないことも多いものです。ホメオパスがそういった部分について質問する時もありますし、そうでない時もあります。先に書いたように、ムリに話す必要はありませんが、話したくないような部分にレメディを見つける鍵が隠されている場合もあります。今、話したくないのであれば、あなたの心に従って自然に言葉が出てくるまで、ホメオパスに待ってもらいましょう。1回のセッションで全てを出し切る必要もまた無いのです。
そういった流れになるかどうかは、セッションの自体の展開によりますし、ホメオパスとの関係にもよるのだと思います。私が前の記事に書いた、患者さんとホメオパスの「いい関係」というのは、こうした会話が深い共感と信頼に支えられて自然に流れていくような、そんな関係だとも言えます。

女性の問題
月経期の女性は、女性特有かつその人特有の「症状」を持っています。全ての女性が持っている症状(無月経も含めて)ですが、その特徴は様々です。
更年期にも、人によって様々な症状が現れます。
月経の間隔や状態等に無頓着だったり、酷い痛みや排泄物の異常等をヘンだと思わなかったりする人が案外多いので、念のため書いておきました。

繰り返し見る夢や、特に印象深い夢はあるか?
夢日記をつけるというのは、他のセラピーや自己啓発法で結構勧められています。ホメオパシーのセッションという目的以外でも有用な場合が多いですし、結構楽しいものらしいです。私は、夢日記はつけていませんが、印象深い夢を見たら記録しています。ムリに夢日記をつけることはありませんし、特に変わった夢は見なくても、夢の傾向、例えば、いつも怖い夢を見る、予知夢のようなものを見る、必ず仕事で失敗する夢を見る・・・等、夢の傾向があれば、それを覚えておきましょう。

大抵のホメオパスは以上のような質問をしてくると思いますが、全く聞かれない項目もあるかもしれません。
実はホメオパスの立場からすると、自然な答えを聞くためには、こういう事を患者さんに吹き込まない方が良いのかもしれないのですが・・・まあ、どんなに日頃意識していても、出て来ないものは肝心な時にも案外出てこないものです(笑)

ホメオパスによっては、呆れるほど何度も同じ様な質問をします。「またその質問?」と感じる時もあるかもしれません。
「ホメオパスは、バカ(Idiot)になって何度も質問しなければならない」と教える世界的に著名なホメオパスもいますから、通常そのホメオパスがバカなのでもありませんし(笑)、あなたの説明が悪いワケでもありません。同じ様なことを、色々な切り口で捉えようとしているのです。
そして、どの様な質問の仕方をしたとしても、ホメオパスが聞きたいのは、あなたの「言葉」です。あなたの魂の叫びと言っても良いかもしれません。
ホメオパシーでは、あなたが、あなたのレメディを語るのです。

2005年10月24日 (月)

好転反応 ~ホメオパシー患者学3

【Homeopathic Aggravation(好転反応)】
ホメオパシーのレメディを飲むと、色々な反応が起きます。まあ、何も起きない事もあります(笑)
通常、薬による反応というのは、病状が改善して行くというのが一般的な認識です。また強い薬による副作用や、薬に対するアレルギーというのも反応です。
薬に限らず各種の療法は、心身に何らかの形で働きかけて回復を図るものですから、その療法が良かろうと悪かろうと、心身は何らかの反応をします。もちろん個人差がありますから、同じ刺激(働きかけ)に対しての反応もそれぞれです。また、何も起きないように見える時も、心身が気付かぬ内にその刺激を処理しているか、日常感じるレベルの刺激の範囲に収まっているので、単に刺激と認識できず、何も起きていないと認識しているだけです。
例えば、水を飲みます。我々にとってはあまりにも当たり前の行為です。水を飲んで刺激だとは普通感じないものです。でも「あー、美味しい」と心が反応するかもしれませんし、時には水を飲んで具合が悪くなるかもしれません。何とも思わなくても、口から喉を通って、胃に入り・・・身体は水を処理するために、様々な反応をします。
同じことが薬にも言えます。ある薬を飲んで、「全然効かない」と感じ、実際その薬は目的の病気に効果が無かったとしても、その薬を消化したり排泄したりするために、身体は反応します。「効かないじゃないかー」というのもある意味、心の反応です(ちょっと屁理屈っぽいか・・・)。

東洋医学や自然療法の治療を受けると、「好転反応(瞑眩、メンケン)」という言葉に出くわします。健康ブームでもありますので、お馴染みの人も多いかもれません。好転反応とは、身体が回復に向かう過程で一時的に症状が悪化したり、発熱、発疹、だるい等の症状が出たりする反応を指します。眠っていた自然治癒力が目覚めて、活動を再開したサインと捉えられています。
薬の副作用と間違われることもありますし、好転反応だと思っていたら副作用だったという場合もありますので、好転反応に対する判断は大切です。
概して、好転反応の場合は、反応の出る期間が短く、反応が出た後、または反応と平行して改善が起こります。当然、本人の体質や病気によって反応が異なります。

ホメオパシーでも、好転反応に対応する概念があります。これは「Aggravation(アグラベーション)」と呼ばれています。しかし、Aggravationという言葉は、好転反応以外に、単に「悪化」という意味でも使われますので、英語では厳密に区別する時には「Homeopathic aggravation」と呼びます(文脈で判断できる時には、いちいちHomeopathicとはつけませんが)。日本人にとっては、「好転反応」でしっくり来る気がしますね。

ホメオパシーでいう好転反応も、概ね東洋医学等でいう好転反応と同じものですが、好転反応とは違う反応も存在しますので注意が必要です。
ホメオパシーでは、健康な人に病気の状態を引き起こせるものをレメディとして使います。従って、レメディが適切でない場合、新しい症状を引き起こされてしまう時があります。これは好転反応とは違い、「Proving(プルーヴィング)」と言います。(ホメオパシーの原理2【Proving】をご参照ください)
好転反応は、基本的に現在の症状が悪化します。今までに体験した事も無いような症状が出たら、プルーヴィングしている可能性があります。但し、プルーヴィングによる症状もまた一時的です(これも個人差があります)。
また、現在の症状が悪化するという好転反応の他に、過去に患った症状が再度現れることがあります。これも広い意味での、つまり治癒の過程としての一時的な悪化という意味で好転反応の1つです。しかし通常は、現在の症状が無くなってから出る事が多く、現在から過去に遡って症状を再体験するような感じです。(厳密には、好転反応と過去の症状の再体験は区別して考えます)

本当に良い意味での悪化であるかプルーヴィングであるかをホメオパスが判断するためには、患者さんによる自分自身の観察が必要になります。時には家族の助けが必要です。特に小さい頃罹った病気などは、本人が覚えていないことがあるからです。
また悪化と改善の順序も大切になります。個別のケースによりホメオパスが判断することですので、ここではあまり書きませんが、レメディを飲んで、最初に悪化してそれから改善・好転したのか、最初に改善してそれから悪化したのか、改善のみで悪化がみられないか等の順序、そして悪化や改善がそれぞれどれぐらいの期間続いたのかという時系列の整理が必要であり、これも患者さんが注意して記録しておくのが望ましいのです。

上で述べたように、好転反応は通常、現在の症状が悪化します。また、場合によっては風邪を引いたり、熱が出たり、だるくなったり、やたらに眠くなったりといった症状が出る事があります。
更にホメオパシーでは、心の好転反応も出ることがあります。レメディが精神的な部分にも作用するからです。
これも人により様々です。行動が変わる、発言が変わる、気分が変わる等々、色々と考えられます。好転反応ですから基本的には一時悪い方へ振れます。
心の好転反応は、夢を使って出る場合もあります。行動やムードといった形で表に出ない時は、夢に反映される事もあるのです。恐ろしい夢を見たり、いつもと違う印象深い夢を見たりします。
先ほどの悪化と好転のパターンのように、心の反応と身体の反応の組み合わせや順序も大切です。体調は悪くなったが気分は良くなった、体調は良くなったが気持ちは後ろ向きになった等、これもいろいろなパターンが考えられます。ホメオパスは「望ましい治癒の方向性」というのを常に念頭に置いて観察しており、こういった好転・悪化の反応のパターンによっては、好転反応ではないと判断される場合があります。
いずれにせよ、ホメオパシーでは患者さんがレメディを飲んだ後も、自分自身と向き合い、観察することが重要となります。

好転反応は、出る人と出ない人がいるように見えます。体質、精神状態、病気の状態、環境によって違ってきます。
「人工的に病気の状態を作りだすことの出来るもの(=レメディ)が、それと良く似た自然の病気を治すことができる」というのが、ホメオパシーの名前の由来になっている「類似の法則」です。
創始者ハーネマンの説明によれば、類似の法則のメカニズムとは、自然の病気のパワーに非常に良く似た人工的な病気のパワーが、自然の病気のパワーより強い時に、人工的な病気が自然の病気を「取り込む」ことによって自然の病気が消滅し、そして人工的な病気を起こすレメディの効力は(自然の病気に比べて)一時的であるため、自然の病気を取り込んだ後、速やかに去って行くというものです。
病気のパワー:人工的(レメディ)>自然の病気 ∧ 類似性:人工的な症状≒自然の症状・・・こんな感じです。 
従って、非常に良く似たレメディを使うというだけでなく、レメディの力の方が強くなければ治癒は起こりません。そういったレメディを飲むと、その人の状態は人工的な病気の状態に一時的に支配されます。この状態は元の病気の状態に非常に似ている上、より強い力によって作り出されていますから、「悪化」したように感じられることが多いハズです。
つまり、あらゆる状況において、類似の法則に基づいて治癒が起こるような時には、必ず何らかの悪化を伴うと考えられるのです。しかし感じ方は人それぞれですから、最初に書いたように、反応が出ていても気が付かない場合も多いでしょう。

患者さんにとっては、特に痛みや痒みなどの症状や、人目につきやすい症状(顔の発疹等)が悪化すると、不安になったり、憂鬱になったり、処方が悪かったのではないかと怒ったりするのが人情というものですし、何よりも一時的とはいえ、悪化するのはつらいものです。患者さんにとって大抵の場合、好転反応はあまり有難いものではありませんが、好転反応が見られたという事実はホメオパスにとっては好ましいものです。
もちろん患者さんが悪化するのを喜んでいる訳ではありません。好転反応として起きた反応であれば、患者さんが治癒の方向に向かっていることが分かるからです。

そもそもホメオパシーでは、類似の法則(似たものを使い、反対のものは使わない)からも明らかなように、症状を押さえ込むのは良くないことだと考えています。逆に排泄するというのは悪いものを外に出すという意味において、基本的に良いことと考えています。例えば、発疹は皮膚からの排泄だとみなされます。好転反応と考えられる悪化は、排泄という文脈で定義できることが多いものです。つまり一時的に症状が酷くなることによって、その症状や身体の毒素、あるいは悪いエネルギーを「出し切る」ということです。先ほど述べた夢等による心の好転反応などは、精神的排泄(Mental discharge)と言う人もいます。
そしてそうした排泄が必要なものである限り、それを押さえ込むような方向での処方は、原則ホメオパシーではありません。
ということは、好転反応が出た時に(何度も言いますが、悪化が好転反応であるかの判断は非常に重要です)、ホメオパスはその症状を鎮めるようなことをしてくれないかもしれないのです。
「かもしれない」というのは、これも何度も繰り返しますが、患者さんそれぞれのケースに応じて対応しなければならないからです。

良いホメオパスは、患者さんのために最善の道を考え、選択します。好転反応に限らず悪化が起きた時の対応について、あらかじめ説明してくれるホメオパスは多いでしょうし、とにかく何か変化が起きたら連絡をくれと言うホメオパスもいるでしょう。
好転反応が出た時には、患者として我慢も要求されますが、かといってホッタラカシにされたままで居る必要もまた無いのです。
但し、悪化を自分で判断して、別の薬を飲んでしまったり、別のレメディを飲んでしまったりというのは、避けなければなりません。(こういう時、現代医療の薬よりもレメディを飲んでしまう方が困る時が多いものです)
何か起きた時の連絡するタイミングや対応の仕方については、特に悪化にまつわる状況では重要です。必ずホメオパスに確認しておきましょう。激しい発作が出たような場合、「ホメオパスに連絡してから・・・」なんて言っているヒマはないかもしれません。セッションのやり方以外に、こういった部分でもホメオパスの個性、経験、ホメオパスになる前の職業、出身学校(ホメオパシーを誰に学んだか、どこで学んだか)等で、方針が違うものです。
また、好転反応が良いことだという認識は全てのホメオパスが持っていると思いますが、好転反応に対する姿勢は、ホメオパスによって違うでしょう。
「好転反応が出るべき」と思っているホメオパスもいるでしょうし、「出たら、それは良いことだけれど、なるべくなら出て欲しくない」というホメオパスもいるでしょう。こういった部分も、ホメオパスのプラクティスの仕方に現れるものです。
私は、どちらが良いかということを論じるつもりはありません。全ては個々の患者さんの体質や状態次第であり、かつ患者さんとホメオパスとの関係性の中で育まれて行くことだと考えています。

患者さんの立場として肝心なのは、ホメオパスと「いい関係」を築くことです。「いい関係」もまた人それぞれです。それはホメオパス次第でもありますし、患者さん次第でもあります。ホメオパスとの関係をどう築いて行くかによって、好転反応が出た時の感じ方や過ごし方も変わってくると思います。もちろんどういうホメオパスを選ぶかということも関係します。
更に家族や友人の、ホメオパシーあるいは病気に対する理解というのも重要な要素になると思います。
私の経験では、代替医療を選択したり、食事を変えたりという場合、家族の理解がないと効果が出るまで続けることが難しいように思います。しかも家族の人たちは心配するからこそ色々と口を挟む訳です。病気が治れば万々歳ですが、常にそうとは限りませんし、うまく行かなかった時、ホメオパスが責められるならまだ良いのですが、患者さん本人が家族に責められるようだと不幸です。(残念ながら、現代医療を選択する行為の中に、ある種の納得感を得るという力学が働いているように見える時があります。特に癌の治療等)
多くの代替医療と共に、ホメオパシーの社会的な立場は不安定なものです。これから日本にホメオパシーが健全な形で定着し、発展して行くためには、ホメオパスの努力は当たり前ですが、患者さんの深い理解もまた不可欠です。
常に患者さんの安全と、「速やかで、優しく、永続的な健康の回復」という理想に向かって努力するのが、ホメオパスのあるべき姿だと私は考えており、そして、どういう治癒が理想的なのか?どういう医療が理想的なのか?病気とは、健康とは何なのか?患者となる1人1人も深く考えて行かなくてはならないのだと思います。その上でホメオパシーを理解するということが、良いホメオパスを育て、ホメオパシーを育てて行くことになるのではないでしょうか。

2005年10月16日 (日)

ホメオパシーの治療を受ける前に ~ホメオパシー患者学2

【ホメオパシーを選択する前に考えて欲しいこと】
ホメオパシーに限らず、代替医療を選択する理由は色々とあると思います。
好みの問題、何となく薬が怖い、人の紹介、本や雑誌を読んで興味を持った、現代医療に見放された時・・・人によって様々でしょう。
ホメオパスはその理由に関わらず、そこにやって来た人を治癒しようと努力しますが、ホメオパシーが現代医療と全く違ったコンセプトを持っているため、患者さんがホメオパシーについて良く理解していない場合は、失望する事にもなりかねません。
予備知識なしにセッションを受けて、「こんなハズじゃなかった」「時間の無駄だった」。挙句の果てに「ホメオパシーなんて嘘っぱちだ!」というのはホメオパスにとっても、患者さんにとっても不幸な事です。
また、治療法の選択は、本来は本人のリスクであり責任です。ある治療法を選択して、結果が出ないことはしばしばあるでしょう。そしてそこには、色々な理由が考えられます。私は「ホメオパシーが効かない」と言われる事を恐れているのではありません。どんな療法でも、満足な結果が出ない場合はあります。結果が出ない時に、その療法自体を理由もなしに非難するというモードに入って欲しくないのです。大抵の場合、治療者のスキルの問題や、その病気に適した治療法でなかった事が原因であって、療法自体の問題ではありません。
こういう不幸を防ぐためには、あらかじめその療法がどういうものか十分納得してから治療を受ける必要があります。

現代はスピードの時代です。
現代医療(もうちょっと別の呼称がないもんかな~?かといってホメオパシーも“西洋医学”だし・・・)は、比較的結論が早いですよね。しかも結果が数字や写真等で表され、見やすい=分かりやすいことも事実です。
我々はいつの間にか、「現代医療は科学であり、科学的なことは正しい」と、なんとなく刷り込まれています。そこまで行かなくても、生まれた時から現代医療の存在が当たり前になっていますから、無条件に信じやすい傾向にあります。しかも、待たされる時間はともかくとして、診断はスピーディーです。さらに、診断や病名に治療法がリンクしているので、治療法や薬の選択が、これまたスピーディーです。そして病気や怪我が、現代医療による治療にフィットしている場合、治療=結果もまたスピーディーです。
我々は、この状況に慣らされています。「早い結果」を無意識のうちに望んでいます。
言うまでも無く、病気は早く治したいものです。
しかし、この医療に対する「日常感覚」をホメオパシーにそのまま持ち込むと、ガッカリすることになります。

慢性病や体質改善のためのホメオパシーのセッションには、通常、初回は1~2時間、人によっては3時間掛けるホメオパスもいます。2回目以降(フォローアップと言います)は、大分短くなり、初回の半分程度でしょうか。当然、状況によります。
このため、セッションを受けるには予約が必要です(このこと自体は、別に変わったことではありませんね)。その代わりと言ってはなんですが、待ち行列はありません。「3分医療」に辟易している人にとっては、かえって良いかもしれませんね。
ちなみに急性病の場合は、セッションの時間は比較的短くなります(電話で行われることもしばしばです)。

セッションを受ける部屋には、検査機器の類はありません。但し、そのホメオパスのバックグラウンドが鍼灸師だったり、カイロプラクターだったりすると、そういった診察室になるかもしれませんが、大体は、自宅の応接間といった感じです。
当然、ホメオパスは白衣を着ていません(笑)また、イギリスのホメオパス達は、ファースト・ネームで呼ばれることが殆どです。「先生(ドクター)」と呼ばれるのは、医師のホメオパスでしょう。余談ですが、ホメオパシーの学校でも、先生達はファースト・ネームで呼ばれています。尊敬できる先輩という感覚でしょうか。個人的には、この習慣は好きです。

ホメオパシーの診断では、X線等の検査機器は使いませんし、血液検査等もありません。診断は全て問診で行われます。
セッションが終わった時点で、病名が告げられることはありません。ホメオパシーでは、病名をつけるというシステムは持っていません。ホメオパシーの門を叩く患者さんは、殆どの場合、自分の病名を「持って」行きますので、あらためて自分の病名を知る必要はないかと思いますが、ホメオパシーの診断によって新たな病名がついたり病名が変わったりする事はありません。
診断結果が、数字や画像で出てくる事もありません。ホメオパシーでの診断結果とは、レメディです。
レメディは、セッションが終わるとすぐ出される場合もありますし、数日掛かることもあります。場合によっては、ホメオパスの目の前で飲むように言われる事もあります。

通常、初回のセッションから3週間~1ヵ月後にフォローアップのセッションを受ける事になります。この間、何か変化が起きたら電話をするように指示される場合もあります。
フォローアップでも、初回ほどではありませんが、ある程度時間を掛けて質問されます。その結果、レメディが変わることもありますし、再度同じレメディを指示されることもあります。
以降、ホメオパスが最適なレメディを見つけ、それにより健康状態に回復したと判断するまで、同じ様なインターバルでフォローアップが行われます。
最初のフォローアップ(つまり2回目のセッション)で、レメディが適切と判断され、患者さんの体調が著しく改善されていれば、3回目は無いかも知れません。しかし、大抵の場合、最低3回はセッションを受ける事になると思いますし、それ以上掛かることも多いものです。場合によっては数年掛かる事だってあるかもしれません。

「じれったい」とか「時間が掛かりすぎる」と思いますか?
「診断結果や病名が分からないなんて、あいまいで不安だ」と思いますか?
あるいは、「最先端の検査機器を使わないで、診断が出来るのか?」と思いますか?

ホメオパシーでは、現代医療のような、薬で症状を押さえ込んだり、手術で問題の場所を取り除いたりといた対症療法(Allopathy=アロパシーと言います)を行いません。原因と考えられる場所や症状に直接作用するため、現代医療による治療は、良く効くように見えますし、実際それで本当に良くなる病気もあるでしょう。しかし、薬を飲み続けなければならなかったり、一時しのぎにしかならない場合も多いと思います。また強い薬や手術、放射線等は、心身への負担も大きいものです。
ホメオパシーのコンセプトは、アロパシーとは反対です。但し、レメディ自体は、極めて迅速に作用します。適切なレメディであれば、です。
しかし最適なレメディを飲んでも、患っている病気、症状、その人の体質や取り巻く環境によって、回復のスピードには個人差があります。概して、長引いた病状は回復にも時間が掛かります。反対に、「ホメオパシー患者学1」で紹介したように、15年間見えなかった目が、一晩で見えるようになるといった、奇跡としか思えないようなことも起こり得ます。
レメディは、人間の自然治癒力を刺激して治癒を促すものです。レメディが作用するとは、自然治癒力に回復を働きかけるということです。症状を押さえ込むのではありません。
自然治癒力にも個性があります。その人の自然治癒力の働き具合に沿って、色々な改善や、場合によっては一時的な悪化(好転反応)が起きますから、回復のスピードにも個人差が出ますが、こうして起きる治癒は、自然なものであり、根本的な解決をもたらします。
またレメディは、個別の症状ではなく、その人の心身に現れた一連の症状のパターンや、その人独特の症状・個性といったものを総合的に反映するもの、つまり、その人の全体像に最も似たもの(SimilimumまたはSimillimum=シミリマム)が使われます。
ホメオパシーの名前の由来となっている「似たものが似たものを治す」という法則の基に選ばれるレメディと、「病気があるのではなく、病気の状態の人がいる」という考えに始まり、身体だけでなく精神的・感情的な要素を重視するといった独自の哲学や、じっくりと時間を掛けて行われるセッション等が一体となって、ホリスティックな体系になっているのです。

現代医療が先端機器を使って検査をするのは、システムの都合です。現代医療のシステムは、病気の場所や原因を特定し、対応する病名を探し、場合によっては病名をつけ、その病名に対応する治療法を選択するというものです。
ホメオパシーは、患者さんが自覚している症状、それに対する感覚、気分や性格といった、いわば主観的な情報と、ホメオパスの客観的な観察をもとにレメディを選択します。極めて人間的な作業、考えようによっては原始的な方法ですが、これもまたシステムの都合です。ホメオパシーでは、検査数値や、内臓そのものの画像といったものを、レメディの選択に使うような仕組みにはなっていないのです。

しかしながら、患者さんからの主観的な情報とホメオパスの観察から有機的な関係を見出し、レメディを探すのは大変な作業です。多くのホメオパスやホメオパシーを勉強した事のある人が、「ホメオパシーは難しい」というのは、この点にあります。
レメディを見つけるとは、「体型にピッタリと合い、かつ自分の好みや目的、さらには予算にもバッチリと合ったオーダーメイドのようなスーツを、既製品の中から探すようなもの」です。最初に手に取ったものがそうかもしれませんし、何軒もお店を回らなければならないかもしれません。レメディの場合、それをホメオパス(=他人)に委ねる事になります。しかし一度見つけてしまえば、以降は同じメーカーやブランドのもので済むことが多いでしょうし、買ったお店から顧客セールの招待状が来て、お値打ち物が買えるかもしれません(笑)

ホメオパシーのこのような特性を、患者さんも十分に理解した上で利用しなければなりません。
患者さんがフォローアップに来ないパターンは、概ね2通りあります。
1つは、最初のレメディですっかり良くなってしまって、もう診察は必要ないと思ってフォローアップに行かないという、Happyなパターン。
もう1つは、何も起きなかったり、病状が悪化したりして、「やっぱりホメオパシーは効かない」とすぐに諦めてしまう、Unhappyなパターンです。

よく言われるように、「患者」とは英語でPatientといい、Patientには、「辛抱・忍耐」という意味もあります。病気の治療にはある程度忍耐が必要という意味が含まれているのかもしれません。ホメオパスもまた、辛抱強く、そしてあなたの健康回復のために、あなたの立場に立って治療を考えます。あなただけに辛抱を強いる事はしません。あなたの健康へのガイド・ツアーのガイドのようなものです。
ガイドも、時折道に迷うかもしれません。予定より時間が掛かるかもしれません。思ったより天気が悪いかもしれません。あなたがわがままを言うかもしれません(笑)。しかし常に安全に目的地にたどり着ける様、ガイドは辛抱強く努力し、あなたと共に歩きます。不安や不満を感じる時もあるかもしれませんが、あなたも辛抱強くガイドについて行ってみてください。
そして最終的には、旅の主役はあなたです。あなたはガイドを使わずに、またはクビにして1人で歩く事もできます。しかし良いガイドに出会えたなら、あなたの旅はスムーズで、楽しく、エキサイティングな、素晴らしいものになるでしょう。

ホメオパシーは何を治せるのか? ~ホメオパシー患者学1

【治癒が可能なもの】
1. 急性病(頭痛、中耳炎、喘息、腹痛、下痢、食中毒、乗り物酔い、出血、顔面麻痺、インフルエンザ・膀胱炎等の感染症、等)
2. 慢性疾患、皮膚の疾患、結石、アレルギー、リウマチ、現代医療では治療法が確立されていない機能性疾患等
3. 精神的な症状・疾患(不安、ADD、躁鬱、トラウマ等)
4. 妊娠・出産・子育て、または子供の問題(小児疾患、自閉症、出産・産後の問題等)
5. 男性・女性に固有の問題(インポテンス、月経不順、セックスの問題等)
6. 怪我の回復のサポート(現代医療による手当ても必要)
7. 現代医療のサポート(抗癌剤の副作用の軽減、予防接種の悪影響、手術後の回復を早める等)

ここには、いわゆる「病名」の類を並べていますが、別の記事で説明しているように、ホメオパシーは、その「人」を治癒しようとするものです。
しかし、これはホメオパシーの治癒のメカニズムであって、利用する立場としては、主訴が何かという事から始まりますので、こういった記載にしています。

ホメオパシーは、かなり幅広く適用が可能です。
他の療法同様、100%の効果を確約は出来ませんが、何かあった時に試してみる価値はある療法です。
もちろんその効果は、ホメオパスの技量、患者さんの置かれた状況により左右されますが、適切なレメディが見つかれば、その効果は驚くほど早く現れ、そして長期間持続します。くどいようですが、根本的な治癒をもたらすからです。
また、何らかの理由により十分な効果が得られずに、単に症状を和らげるだけで終わったとしても、その作用は心身にとても優しいものです。

急性病や、激しい発作を伴う慢性病の場合、現代医療によるリスク・ヘッジも必要です。ホメオパスは、患者さんの安全を確保する事を常に最優先します(するハズです)が、これもホメオパスのレベルや方法論が様々ですから、やはり最終的には自分の身は自分で守らなければなりません。
少なくとも、(現代医療の)薬を「今すぐ全部止めなさい」などと、明確な根拠・説明なしに言うホメオパスは避けるべきです。

ホメオパシーにより、激しいつわりや陣痛、出産時の不安、産後の回復等をサポートすることが可能です。レメディは元物質を希釈しており、胎児への物質的な悪影響がないため、妊娠中の女性でもレメディを飲む事が出来ます。ホメオパシー薬局でも、「Childbirth Kit」というのが販売されています。
しかし、主に経験不足からと思われますが、妊娠中の女性にレメディを飲ませる事をためらうホメオパスが少なからずいることも事実です。
また、小さい子供は色々な意味で純粋ですから、レメディに良く反応します。小さい頃から抗生物質やステロイド等で薬漬けにならないように、上手にホメオパシーを利用したいものです。イギリスでホメオパシーを学ぶ人は、圧倒的に女性が多いですが、子供の病気や育児の問題をキッカケに勉強を始めたという話を良く聞きます。

事故等による怪我が重傷の場合や緊急性の高い疾患の場合、現代医療による治療を最優先すべきです。この分野では、現代医療は絶大な威力を発揮しますし、ここにこそ存在意義があるのだと思います。重度の感染症についても同様です。
分かりきった事ですが、日本におけるホメオパシーの現状、代替医療という立場上、ホメオパシーを選択した場合、ホメオパスはもとより患者さんは社会的に守られていません。緊急性の高い怪我や疾患の場合、安全の確保が最優先であり、少なくとも今のところ、それは現代医療しかありません。まあ、いずれにしても、救急車はホメオパスの所には行ってくれませんが(笑)
また、病院等で適切な処置を受けた後にホメオパシーを利用すれば、より早い回復が期待できるでしょう。
例えば、Symphytum(シンファイタム)というレメディがあります。有名な骨折のレメディです。Symphytumは骨の再生を促します。このレメディは大変早く作用すると言われています。折れた骨が正しい位置に戻っていない状態でSymphytumを使うと、その間違った状態で骨がくっついてしまう恐れがあります。しかし正しく使えば、Symphytumは迅速に作用し、回復を早めてくれるでしょう。
(サッカー、フェイエノールトの小野選手とかに使ってもらいたいなぁ・・・才能のある人なのに、怪我が多いのが残念。ベッカムは、前回のワールド・カップの直前に足を骨折して、出場が絶望的と見られていたけど、間に合いましたね。彼もホメオパシーを利用しているそうです。Symphytumを使ったんじゃないかと私は睨んでいるんですが・・・)

【治癒が難しいもの/治癒できないもの】
1. 原因が、明らかに外部にあるもの。環境・衛生、食生活等の生活習慣等。但し、それらの問題の改善と平行して治療は可能。
2. 先天的または後天的な原因(手術・薬物・事故等)による、構造的に回復が不可能な臓器の喪失・損傷。
3. あまりにも消耗が激しく、自然治癒力(ヴァイタル・フォース)が残っていない状態。他の療法によるサポートが必要。
4. 癌(3とも関係)

ホメオパシーの創始者・ハーネマンは、Hygienist(直訳すると衛生学者)でした。彼は、病気の予防と衛生についての本も書いており、衛生状態を良くする事が、病気の予防に繋がると述べています。Hygieneには「健康法」という意味もあります。ここでは両方の意味を含んでいるのでしょう。現代風に言えば、ライフスタイルを改善する事が、健康の維持や病気の予防になると言っているのです。彼がこれを書いたのは200年以上前ですよ(笑)
逆に言えば、いかに有効な治療をしても、環境(生活習慣、衛生状態、人間関係等)が劣悪な状態のままであれば、根本的な治癒は難しいということです。
つまり、治療と「健全なライフスタイル」はセットなのです。ホメオパスはこの事を十分に理解しなければなりませんし、患者さんも、意識しなければならないことだと思います。
とはいえ、「分かってはいるけど、出来ないから困っている」という人も多いでしょう。こういった場合でも、レメディによって体調や精神状態が改善されれば、自分を取り巻く環境に対する意識も変わっていくことが期待できます。体調が良くなれば、ポジティブ・マインド、プラス思考も持ちやすいでしょうし、精神や感情が落ち着いてくれば、身体や行動の変化、例えばフィトネスやダイエットに取り組んでみようという気持ちも出てくるでしょう。いい循環が生まれる可能性があるのです。従って、色々な意味での環境が原因と考えられる病気でも、ホメオパシー+αによって、治癒に向かうことが期待出来るでしょう。

これはホメオパシーに限ったことではありませんが、ある臓器が著しく損傷を受けていて、組織として元に戻る事がないような状態や、完全に失われている場合、その喪失の影響によって現れた病気は、根本的な治癒が難しいということは容易に想像できます。
こういった時、ホメオパシーに出来る事は、不快感や痛みの軽減です。ホメオパシーではPalliation(苦痛緩和・一時しのぎ)といいます。ホメオパスは、その時が来るのを望みませんが、根本的な治癒が期待できない状況においては、患者さんを苦しみの中に置き去りにしないために、やむを得ずPalliationを試みることがあるでしょう。この場合でも、レメディによる方が、薬に比べて患者さんの身体の負担は少ないと思われます。

上記の様な場合以外に、現代医療の医師によって、「もう何もすることがありません(他に治療法はありません)」と言われたような場合、確かに状況は深刻ですが、現代医療の医師が「ダメ出し」をした病気が、ホメオパシーによって回復したという例がたくさんあります。またもちろん、他の代替療法でもたくさんあると思いますが。

[Andre Saine著“THE METHOD Lectures on Pure Classical Homeopathy”から]
20歳前後の青年。腎不全により両方の腎臓を移植し、更に3度目の移植手術を受ける。拒絶反応が起こり、透析の必要があったが出来ない状態だった。彼は、「これ以上何も出来ない」と医者に言われた。拒絶反応を抑えるため、免疫抑制剤を飲み続けなければならず、この薬のため肝不全に苦しんでいた。
Saineは彼を治療したが、このケースは望みが薄いと考えていた。
後に偶然再開したが、Saineは最初彼が誰だか分からなかった。彼の状態は著しく改善しており、免疫抑制剤も殆ど飲まず、腎臓は完全に機能しており、もはや腎不全の兆候は見られなかった。

[Bill Gray著“HOMEOPATHY Science or Myth?”から]
あるホメオパシーのコースで、15年間全盲の医師に出会った。
彼は悪天候の中を運転中、大事故を起こし、同乗していた妻と2人の子供を失った。彼自身も10ヶ月に渡る集中治療と、頭部と顔面の怪我及び複雑骨折のためリハビリテーションが必要だった。言うまでもなく精神的なトラウマにも苦しんだ。その事故以来、かれは全盲となったが、それは脳の怪我と視神経のダメージによるものと診断された。
雑談の中でGrayらは、彼がArnica(アルニカまたはアーニカ)を飲んだ事がないという事に気付き、彼にArnica 1Mを飲ませた。
その晩、彼は生々しい夢の後に目覚め、時計を見た・・・そう、彼は本当に「見た」という事に気づいたのだった。
彼の視覚はそれ以降、急速に回復した。

過度の期待は禁物ですが、他に手立てが無いなら、試してみる価値はあるかもしれませんヨ。

癌については、私も注目しているところです。
ホメオパシーの文献を読むと、癌に効果があったという症例が数多くありますし、Ramakrishnanという人の書いた、“A HOMOEOPATHIC APPROACH TO CANCER”という本では、癌に対する独特の手法が紹介されています。
この本では、癌を治癒した例、延命できた例、抗癌剤の副作用の緩和、前癌状態への対応、ターミナル・ケア等、ホメオパシーによる癌治療の大きな可能性について、豊富なケースを元に検討しています。
私自身、去年再発のような症状に見舞われた時に、“Ramakrishnan Method”を少し変えて試したところ、著しい改善が見られました。まだ完全に回復したという感じはありませんが、少なくともある山は越した感があります。体調はいたって良好です。
個人的には、このメソッドにプラス・アルファが必要なのではないかと考えています。(また別の所で詳しく書くつもりです)
他にも、癌治療について書かれたホメオパシーの文献がいくつかありますので、少しずつ研究して行くつもりです。

何だかんだと、結局、ホメオパシーが良いことばかりの様に書いてしまった感がありますが、私自身、1人の患者としては、現代医療、ホメオパシー、アロマ・テラピー、漢方、整体、鍼灸、キネシオロジー、オステオパシー、自然療法、食事療法等々、良い所取りをすればいいのだと思っています。
但し、「良い、良い所取り」でなくてはいけません(笑)
食べ合わせや、薬の飲み合わせがあるように、各療法間でも相性の良し悪しがあろうかと思いますし、得意分野・苦手分野がそれぞれあるでしょう。利用者として、それらについて出来るだけ情報を集めて、効果的に利用するべきです。そしてホメオパシーは、それらの内でも有力な候補になると思います。
あとは、いいホメオパスを見つけることですね!

【参考文献】
 ‘Organon of the Medical Art,’ by Samuel Hahnemann, edited and annotated by Wenda Brewster O’reilly
  ‘Impossible Cure,’ by Amy L. Lansky
  ‘Yasgur’s Homeopathic Dictionary and Holistic Health Reference,’ by Jay Yasgur
  ‘PSYCHIATRIC PATIENTS Hahnemann and Psychological Cases Lectures on Pure Classical Homeopathy,’ by Andre Saine
 ‘THE METHOD Lectures on Pure Classical Homeopathy,’ by Andre Saine
‘HOMEOPATHY Science or Myth?’ by Bill Gray
  ‘Hahnemann Revisited,’ by Luc De Schepper
  ‘A HOMOEOPATHIC APPROAH TO CANCER,’ by A.U. Ramakrishnan and Catherine R. Coulter
  ‘Desktop Companion to Physical Pathology,’ by Roger Morrison

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