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2006年2月26日 (日)

Nick's 東京セミナー 2

Nickが主宰する新しい通信コースについて、セミナーで説明がありました。

初日に約1時間ほど掛けて、概要を説明しましたが、私自身、正直1時間も使った事に驚きました。受付の席で、同僚と時計を指差して何度も目を見合わせたものです(笑)

セミナー終了後、Nickにこの事を聞きました。

私:「初日の学校説明、随分長かったけど?」
Nick:「うん、そのことで何らか批判が出るだろうということは考えたけど、日本でホメオパシーを勉強している人たちが、ある種の閉塞感を感じていると聞いていたので、ホメオパシー教育とは?という観点からも、ある程度話す必要を感じたんだ。まあ、”結局彼は学校の宣伝をするためにセミナーやってるのね”と言う人もいるだろうけどね。あえて長く話したんだよ。」

実際、イギリスのホメオパシー教育制度について質問されている方もいましたね。
日本のホメオパシー教育に閉塞感があるというのは、我々ISHLの学生達が彼に話していることでもあり、昨年の第1回東京セミナーやサマー・セミナー参加者の方々からも聞いていたことなのです。
今、日本でホメオパシーが徐々に広まりつつある中、教育の重要性というのは、ますます高くなっていますよね。

日本でホメオパシーを学んでいる人たちが感じている閉塞感というのは、どのようなものでしょうか?
色々な方のお話を聞くと、
・学校が閉鎖的
・講義その他のコンテンツの質の問題
・費用が高すぎる
こんなところでしょうか。

学校が閉鎖的というのは、結局のところその学校の運営者が閉鎖的ということです。
どうも、旧ソ連のような感じといえばいいんでしょうか、反論は許さない、外に出て交流する事は許さない、といった風潮になっているようですね。常に戒厳令下にあるかのようです。
イギリスでも、もちろん学校もビジネスですから、競争もあり、ある程度はそれぞれの学校に対する批判もあります。
しかし、日本のような極端に閉鎖的な状態にある所というのは聞いたことがありません。まあ、いくつかあるのかもしれませんが。
日本の学校の運営者たちは、ひょっとしたらですけど、自分ではそういう風にしているつもりは無いのかもしれませんが、現実に生徒たちがそういうSensationを感じているのですね。
そういうことも含めて、色々なことを押さえ込み、閉ざし続けられると思っているのでしょうか?それこそアンチ・ホメオパシーだと私は思うのですけどね。

コンテンツの質の問題は、ある意味仕方が無いかもしれません。
まだ日本には経験豊富なホメオパスが殆どいません。ゆえに教えられる人は?
ホメオパスの人数はたくさんいるかもしれませんし、その中にはとても優秀な人もいるでしょう。しかし、それら殆どの人が誰に学んだかというと、ほんの一握りの、恐らくは海外で勉強してきた日本人から学んだのだと思います。
その事自体が悪い事だとは思いませんが、教育の提供者が非常に限定されている訳ですから、おのずとその内容にも偏りが出てくるはずです。
この事は、学校の閉鎖性とも関係しています。
イギリスの学生たちは、学校での勉強と並行して、色々なセミナーやワークショップに参加し、色々な本を読み、自分なりの知識・経験等を積み上げていきます。
セミナー等では、もちろん他の学校の人との交流が生まれることになります。
そうして得たものを学校に持ち寄って、先生と話したりもします。
私は、Misha Norland氏とお話をする機会もありましたが、MishaにしてもNickにしても、すごいなぁと思うのは、古典的な事から、最新のトピックまで、実に造詣が深く、「誰それの理論はこう、それについて私はこう考える」などなど、とても気軽にそしてためになる話をしてくれます。
こうやって、学校の授業以外の場所でも、ホメオパスとして成長する機会がたくさんあるのです。

残念ながら、日本でこれから学ぼうとする人には、殆ど選択の余地がありません。
各学校では、外国人の講師を招いたりして、工夫を凝らしてるようです。しかし、それでも、1年、2年と進むうちに、「このままここで勉強を続けて、本当に1人でホメオパスとしてやって行けるようになるんだろうか?」という不安を感じる人が多いと聞いています。
Nickが常日頃言っているのは、学生が卒業後も、自分で学び、ホメオパスとして成長していけるようにするための方法を身に付けさせることが本当の教育であって、試験に合格するための知識を詰め込むことではないということです。

費用が高すぎるというのは、結局コンテンツの質の問題でもあります。
学校経営という面から考えると、経営者に同情したくなる部分もあります。
特に東京では、施設等にコストが相当掛かります。
外国人の有名講師を招聘すれば、やはりかなりのコストが掛かります。
しかし、有名人が来て講義をするというのは、現在の日本の学校の最大のウリであるでしょうから、これをやめることは出来ないでしょう。
ジレンマですね・・・
私は、有名人が来てその講義を聴くということ、それ自体は素晴らしいことだと思いますが、果たして日頃の勉強にどれだけプラスになるか?という事については、少々疑問です。
これは、普段の学校の授業の質がある程度確保されていて初めて効果があるのだと思います。
スターが来て、その人をナマで見てウットリ。というだけでは意味がありません。もっとも、これはイギリスでも一部に見られる光景のようですが・・・

Nickのコースも、一見日本の学校とあまり学費が変わらない様に見えますが(実際は、1年の費用は少し安いですね)、3年コースであるということ、インタラクティブに頻繁に授業があるということ、それから彼や他の講師が来日して講義をする際の追加費用は無いこと等を考えれば、総コストはかなり低いと言えるでしょう。
別途掛かるコストは、ARHに登録申請する費用が255ポンド(5万円ちょっと)と、ケースのスーパーヴァイズ料です。これは幾らになるのかまだ確認していませんが、患者さんからセッション料をもらうことで、部分的にあるいは全部カバー出来ますね。

さて、私はここで、Nickに学べば全て解決すると言いたいのではありません。
極端な事を言えば、他の人(学校)でもいいんですよ。
もっと視野を広くして、世界では何が起きているのを知るのが大事なのだと思います。
Nickが本当に伝えたかったのは、このことだろうと考えています。
日本はホメオパシーという面では、まだまだFar Eastなんです。
私個人としては、彼の生徒でもありますし、Nickの学校は、日本の人たちにとって有力な選択肢になると確信しています。
もちろん、どこに行っても、誰かしら、何がしかの不満はあるものです。
恐らく最大の問題は、言葉、英語だろうと思います。(これについては別の記事に書きますね)

また、Nickや他の講師たちがオープンで柔軟な人たちであると言っても、当然ながら学校としてのカラーというか独自性(特徴)を持っています。例えば、MassimoやSankaranの手法を学ぶとか。もちろんそれだけを学ぶわけではありませんけれど、こういった部分で自分にフィットしないという人もいるだろうと思います。
それでも、Nickや他のイギリス人講師に継続的に学ぶということは、必ずやホメオパシー人生にとって大きなプラスの意義があると思います。
初めて学ぶ人にとっても、既に他の学校で学んでいる人にとっても、そして卒業してプラクティスを始めている人にとっても。
それと、これは私が保証しますが、Nickは出し惜しみをしません。生徒の疑問に喜んで答えてくれます。Nickと交流すること、これ自体が何物にも代えがたい無形の財産です。

近日中にシラバス(授業内容)等が公表されるそうですから、ご自身のニーズに照らし合わせて、是非検討してみてください。

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コメント

SAMさん、お疲れ様でした~。
無事にイギリスに戻られたんですね☆
お勉強三昧の生活、見習いたいです。

Nickさんの学校説明の件ですが、私も真剣に聞いていました。そして、今までとは違うシステムになることを熱心に語る姿に、日本におけるホメオパシーについて、改めて考え直しました。

学校説明は長かったかもしれませんが、例えそれが宣伝が目的だったとしても、あれだけの充実した時間をあの金額で開催してくれたことに本当に感謝しています。

今後の日本のホメオパシーの発展のためにも、広く多くの門戸が開かれる必要があると思っています。今は、ホメオパシー自体が新しい響きでめずらしいからか、フィーバーしていますが、「あそこのホメオパスは腕がいいから診てもらいたい」というニーズがなかったら、意味ないですもんね。日本の場合は、質の高いホメオパスを養成することはもちろんのこと、ホメオパシーが必要であることをわかってもらう市場開拓も必要です。

「クライアントのために、ホメオパスとして出来る限りを尽くす」、ことを目的にしたら、イギリスのように、多くの情報を求め、相談しあえるネットワークを作り万全に備えるシステムを作る必要がありますね。
SAMさんのご活躍も楽しみにしています。

holyskyさん

コメントありがとうございます。

そうですね、学校等の教育面もさることながら、ちゃんとしたホメオパスのための団体も必要ですね。
これは結局、患者さんのためでもあります。
現状のように、特定の学校の下部組織、あるいは学校経営者の運営する団体ではいけないのです。
これはおかしい。

しかし、志のあるホメオパスがある程度の人数いないと、特定の利害関係を持たない団体を作るのも難しいのですよね。
差し当たって我々の出来ることは、個人のネットワークを広げていくということでしょうか。

個人のネットワークを広げていく、、ごもっともだと思います。
ひとつひとつのケースを丁寧に仕上げていけば、クライアントもニーズも必ず増えていきますよね!
サンカランさんの本を拝見して(m(_ _)mまだ熟読していません)、日本人の私から見たら、ホメオパシーのエリートである方が、患者さんとともに手探りで新たなメソッドを作り上げていくあたり、私のパイオニア精神が燃え上がりました(オーバーですね・・)
SAMさん方々が日本に戻ってこられるのは本当に楽しみです★☆★

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