治療とは?
市川加代子先生による、手当て実習会に立ち会っていて、ふと思ったこと。
治療って何だろう・・・?
病気を治そうとする時に、特に、ガンのような一般に「不治の病」とされているものを治そうとする時、ヒトはどんな状態なのか、あるいは、治すにあたって、何が欠けているのだろうか。
ガン患者さんたちを前に、そう思い巡らせてみた時、浮かんできたのが『自己信頼』というコトバ。
ああ、そうか・・・。
随分たくさんのガン患者さんたちとお会いしてきたけれども、彼らに一番必要なのは、自己への信頼なのだろう。
つまりは、自分が持っている自然治癒力への信頼である。
だって、殆どの人は、自分の力がガンを治してくれるとは思っていない。
その象徴的な行為が、侵襲的治療をして、自然治癒力を痛めつけること。
けどね、擬人的だけれど、あなたが自然治癒力を信頼していないから、自然治癒力の方も、あなたを信頼してくれないわけ。
だから、一所懸命、手当てや自然療法をやっても、なかなか思うような結果が得られない。
じゃあ、信頼を取り戻すには、どうするんだろうね?
とにかく語りかけるんじゃないかな?何かをするという行為も含めて。
すると、例えば、手当てをして身体に働きかける、あるいは、瞑想やイメージ・トレーニングをして心に働きかけるというのが、相手への語りかけ。
それらによる心身の反応を観る・聴くというのが、相手の声を聴く、傾聴。
相手って、自分だけどさ。
そうやって、少しずつ少しずつ、自己信頼を取り戻していく。
治療の大きな意味のひとつは、語りかけること。
語りかけ、耳を傾けることで、自己信頼を取り戻すキッカケをつくることなんだ。
そんな気持ち、態度で、自然療法に取り組んでみてください。
誰よりも、あなた自身が、あなたの中心から離れていかないように。
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